トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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トランシルヴァニアの日本の日 2016年

トランシルヴァニア、セーケイ地方で日本の日を主催して3回目になる。
2011年に初めて開催して以来、
日本語の教え子や生け花クラブの人々、さらにさまざまな協力者も得て、
色彩豊かな文化紹介のイベントと成長していった。
さらに、地元Sepsiszentgyorgyの市役所の助成も受けることができた。


nihon.jpg 


今回のテーマは床の間。

和室の中でも、特に重要な床の間という空間を、「聖なる角」と訳した。

ハンガリーの住空間の中でも、かつて角というのは特別なもので、

部屋の角の形にそった棚が作られたものだ。

旦那が木材で作った床の間空間。


nihon (5) 


床の間を舞台に繰り広げられる、暮らしを彩るさまざまな芸術活動。

折り紙、切り紙、書道、浴衣の体験にはじまり、

美術を学ぶ学生による紙芝居を地元劇団員マジャロシ・パラ・イモラによる上演、

宮﨑の佐土原在住のお茶の師匠から厚意で寄付いただいた抹茶でお茶会を催したり、

生け花と風呂敷の包み方のデモンストレーション。


nihon (2) 


nihon (7) 


nihon (1) 


今回の目玉は、友人のピアニスト二人を招いたコンサート。
本田奈留美、本田真奈美の姉妹による息のあった連弾演奏に、
迫力のあるピアノのソロの演奏。
日本をテーマにした、さまざまな作曲家や民謡、古い歌を演奏家といっしょに選び、
プログラムを組んだ。
ハンガリー民謡を唄うエル―シュ・レーカに、
チェロ奏者のコヴァーチ・アルノルド、
作曲を学ぶパール・ペトラ・ノエ-ミなど、
地元の若手の演奏家も織り交ぜた多彩なコンサートとなった。

2016年9月18と20日。

私のもう一つの故郷で、たくさんの友人知人と日本文化を共有できた二日間となった。


nihon (3) 


日本の日の様子は、

こちら現地のポータルサイトでご覧いただけます。

Sepsiszentyorgy.info


ローカルTVの取材はこちらです。(終わりの方)

Kézdivásárhely Polyp TV


以下コンサートのプログラムとなります。

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comments(2)|trackback(0)|イベント|2017-02-21_11:48|page top

「トランシルヴァニアの伝統刺しゅう イーラーシュシュ」講座

春から夏へ季節が移り変わるこの頃、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
トランシルヴァニアはくもり空に雨、肌寒い初夏の日々ですが、
緑は艶やかに色づき、太陽の光を待っています。

夏のお出かけにぴったりな
イーラーショシュのポシェットができました。

IMG_3408.jpg

チューリップとバラの花束の図案を中央にあしらい、
直線の多い、初心者向けのデザインです。
カロタセグ、下地方の村の教会の40年代のタペストリーの一部をアレンジしたもの。

IMG_3405.jpg

ショルダー紐には、トランシルヴァニアで社会主義時代に使われていた
アルコールランプの紐を使っています。
生成りに黒いミシンステッチの素朴な味わいがイーラーショシュにぴたりと合います。

IMG_3410.jpg

中布には、ひとりひとり違った出来上がりとなるように、
トランシルヴァニアで見つけたヴィンテージ布を使います。
今回、イーラーショシュG)キットに特別に
ポシェットのためのショルダー紐と裏布、中布を添えました。

IMG_3411.jpg


「トランシルヴァニアの伝統刺しゅう イーラーシュシュ」

日時:7/24(日)13:00~15:00
場所:NHKカルチャー梅田校

ルーマニア西部のトランシルヴァニア地方を代表する伝統刺しゅう、イーラーシュシュ。
古くから手仕事の文化が生活に根ざしているこの土地では、冬の女性の手仕事として、
生活の身近な品々から花嫁衣装まで刺しゅうが施されています。
東欧の文化に思いを馳せながら、チューリップとバラの花束のポシェットを作ります。

受講費:3,240円(非会員の方は3,888円)
教材費:3,024円

こちらでお申込みができます。
NHKカルチャーHP
logo.png


今日からNHKカルチャーのHPにて先行予約が始まりました。
トランシルヴァニアの話に花を咲かせて、イーラーショシュの基礎をおさえつつ、
夏のポシェットを作りませんか?

IMG_3400.jpg
comments(2)|trackback(0)|イベント|2016-05-21_17:03|page top

セーケイ地方の謝肉祭


クリスマスに大晦日、正月を終えて
寒さはますます厳しくなる。
二月の半ば、
うんざりするような長い長い冬の終わりに、
その祭りはやってくる。

仮装をしたセーケイの花嫁と花婿。
馬にまたがり、鮮やかな花の花輪やリボン飾りがはためく。
晴れ晴れしいその姿は、むかしの結婚式を彷彿させる。
管楽器の賑やかな音色にあわせて、
私たちも行列に混ざって、歩き出す。

boloni farsang (6)


boloni farsang (5)

行列の終わりに、馬車に引かれていく男女。
アダムとイブと書かれた藁人形。
彼らはいわば祭りの犠牲となり、
その死によって私たちは冬と決別することができる。

boloni farsang

5時間以上かけて、村の通りという通りを歩きつくす。
そして最後に、広場で藁人形に火をつける。
めらめらと燃えさかる炎を囲んで、
踊り歓喜する人々。
ファルシャングの埋葬とも言われるように、
冬という邪を焼き払うことが醍醐味である。

boloni farsang (7)

かじかんだ足も凍えた体も、
祭りの熱狂を浴びて、体の芯が燃えるように熱くなる。
こうして春に向けて、一歩近づいていく。



1月の終わりに、悲しい報せを聞いた。
去年につづき、今年もこの行事が行われないという決定が下されたのだ。
何故だろうと問いてみると、
まず参加者がすくないということ。
そして、昨年末に首都ブカレストで起きた
ナイトバーの大火災を受けて、規制が厳しくなったということ。
消防署の許可なしに、祭りのあとのパーティが行うことができないためだという。

いつか祭りで村人から耳にしたのは、
参加者の家族が行列にお菓子や飲み物を振る舞い、
お金がかかるという不満だった。

金銭的な理由も、法的な規制の厳しさもあるだろうが、
一番悲しいのは、村の共同体の意味が希薄になっているということ。
人々の興味関心が外ではなく、内に向かっているのではないか。

5年前にファルシャングを見た後に、
「いつか参加したいか。」と尋ねたことが思い出される。
大きくうなずいた少年の表情を思い、
いつか近い将来にきっと開催されることを信じている。


冬の埋葬-2011年ファルシャング(謝肉祭)
トランシルヴァニアの謝肉祭(カーニバル)
comments(4)|trackback(0)|イベント|2016-02-06_06:47|page top

大みそかと虹色の紙

駆け足で過ぎていった年の暮れ。
大みそかの日の朝は晴れだった。
ぎりぎりまで悩んだ末に、3か月になったばかりの次男を抱いて
車に乗り込んだ。
私たちの乗った車は、雪の凍るカルパチア山脈を超えて、
はるかモルドヴァ地方をめざしていく。

大みそかにクマやヤギや、仮装をした人々が
大騒ぎをしながら練り歩く。
天を突くような激しい太鼓の音や、ホイッスルのリズム、
汗をかきかきクマの皮をかぶって踊り狂う人々。
それは、まさに年忘れというのにふさわしい。
ひっそりと静かな年の終わりに、何か刺激を受けたくて
ここまではるばるやってきたのだ。

氷点下の張り詰めた空気の中で、
大きな虹色の飾りが目にとまった。

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二頭の牛が鮮やかな飾りをまとう姿は、
はるか昔の結婚式の行列の習慣を再現してるようだ。

IMG_0918.jpg

後ろには大きなモミの木をひいている。
雷のように切った紙の飾りは、まるで七夕のよう。

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「似たような習慣がどこにでもあるものだね。」
旦那の言葉でふと気が付いた。
この紙はむしろ御幣に似ている。
とすれば、この木は門松なのかもしれない。

年神が天から降りてくるための依代。
彼らはそれを引いて、町中を周り、
人々に新年の幸運を振りまいてゆくのだ。

ひとりの人が息子を呼び寄せて、
何かを話している。
モミの木から枝を切って、
白と青、黄色の飾りのついたものを手渡した。

新しい年を、皆が健やかに
平穏に過ごすことができますように。
めでたい飾りを車にのせて、
私たちはまた山脈を引き返していった。
comments(2)|trackback(0)|イベント|2016-01-04_06:03|page top

「united CRAFT nations」展

クラフトで繋がる、多国籍多文化のメンバーによる展示会が
東京勝どきのアートスペース@btfさんにて開催されます。

2013年の年の暮れに、
東京新富町にひっそりと佇む古民家ギャラリーANNEXにて展示会をさせていただきましたが、
やがて、あの素敵な空間は建物とともに消えてなくなってしまいます。
その後、ANNEXオーナーの青木計意子さまにお声をかけていただき、
今回、素晴らしいメンバーの集う合同展に参加させていただく運びとなりました。
場所は、勝どき橋の駅に程近いアートスペース@btf さん。

日本、メキシコ、アジア、アフリカ、そしてルーマニアのトランシルヴァニア地方。
様々な国籍、文化を背景にしたクラフト作品が、
パッチワークのつぎはぎのように1つの空間の中に一同に会します。

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「united CRAFT nations」展
2015年6月19日(金)~6月28日(日)@btf 4A /4B
11:00~19:00/会期中無休

「この度@btf(中央区勝どき)は2015年6月19日(金)より
『united CRAFT nations』展を開催いたします。

何か不思議な力に引き寄せられるように、
視えない糸にふんわりと導かれるように、創り、伝える。

遠い国の伝統的な手仕事だったり、
遠い時間に生まれた技法だったり、
大自然にくるまって生活する知恵だったり。

長い月日の中で成熟してきたモノを
自分のカタチにして伝えようとする彼らは、
クラフトで人に繋がり、その場所に繋がっている。

そんなクラフトで繋がる人たちが集合する
united CRAFT nations。

独得の美しさ、巧みさがあふれる空間を、旅しにいらしてください。」
参加アーティスト
@btf 4F・4A/4B

4A
ki-nari 村上圭一
nomadicraft 笹本祥巨・麻希
Fabian Landgrave ファビアン・ラングラベ

4B
JUBILEE シミズダニヤスノブ
Petite africaine 馬野晶子 
谷崎聖子 ハンガリー伝統手芸研究家 

@btf さんのHPはこちらです。

*残念ながら、今回の会期中に私は伺うことができませんが、
代わりにPretzel 貝戸哲弥さんがWSを開催されます。

イーラーショシュWS by Pretzel 貝戸哲弥 & FOLK ART Transylvania
20日(土)・21日(日)

20日(土)14:00~17:00
初級:Pretzel・お花のしおり ¥3,500(材料費込み)
定員15名 制作時間3時間(時間内に仕上げてお持ち帰りいただけます)

21日(日) 15:00~17:00
上級:FOLK ART Transylvania・チューリップとバラのバッグ ¥5,500(材料費込み)
定員10名 制作時間2時間(途中まで制作して残りはご自宅で仕上げていただきます)

お申込み・お問合せ:keiko@btf.co.jp / tel : 03-5541-0061

ルーマニアの太い綿の糸を使った温かみのあるイーラーショシュ刺繍で、
ブローチや髪飾りにしても可愛いお花のしおりや、
大人やお子様にも愛らしいショルダーバックを作りましょう。

pretzel.jpg      folk.jpg

沢山の方のご来場をお待ちしています。

Theme:ルーマニア
Genre:海外情報

comments(0)|trackback(0)|イベント|2015-06-11_23:38|page top