トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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名前の日―もう一つの誕生日

キリスト教圏では、誕生日のほかにもう一つ個人を祝う日がある。
それが、名前の日である。

キリスト教のカレンダーをここに出してみる。
一月、二月・・・と月の下に、日、曜日、そして名前が
書かれている。
例えば、息子バラージュの名前の日は2月3日である。
旦那バーリントの日は、そう、あの有名なバレンタインデーの日である。

名前の日をどう祝うのかというと、
誕生日のように花やプレゼントを贈ったり、カードを贈ったり・・・というように誕生日のようなもの。
何より、カレンダーにちゃんと書いてあるから、
誕生日のように忘れることはないので便利だ。

生まれてきた子供に名前をつける際にも
こうしたカレンダーを基に考えるという。
だから日本人のように漢字の意味や字画に頭を悩ます必要もなし、もちろんバリエーションもそれほどない。

それでもやっぱり流行というのはあるらしく、
100年前に有名な人物の名前はあまり付けないようである。
作家の、ヨーカイ・モールのモール、
数学者のボーヤイ・ファルカシュ、
学者のテレキ・シャームエルなど
カレンダーには書いてあるはずだが、
今は耳にすることのない名前である。

不思議なのは、親の名前をそのまま受け継ぐ習慣が
あることである。
フランティシェックという友人の家に遊びに行ったときのこと、
その父親がきて、「フランティシェックです。」というのだ。
私が目を丸くしていると、彼のおじいさんも同じ名前であるという。
恐らく曾おじいさんも・・・
名前を呼ぶときに、混同しないものか?

ハンガリー人のおばあちゃんに多いのが、
ピロシュカであるが、訳すると赤ちゃんである。
(グリム童話「赤ずきんちゃん」のハンガリー語訳がこの名前)
赤ちゃんのころはきっとぴったりの名前であったろうが、
年をとると少し変である。

キリスト教らしいのは、アーダムやエーヴァ(アダムとイヴの
ハンガリー版)やモーゼシュやアブラハーム、ラファエルというのもある。

中には、オリンピア(オリンピック)やファルカシュ(オオカミ)、トゥンデ(妖精)、アンジャルカ(天使ちゃん)なんていうのもある。

友人の名前エニクーの語源は、
雌ウシであるという。子孫繁栄を願っての名前であろうが、今となってはあまり有難くない
意味である。

日本人である以上は、やっぱり名前の意味を大切にしてしまう。
漢字というもののおかげである。




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comments(4)|trackback(0)|文化、習慣|2008-03-29_17:47|page top