トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

カテゴリー

FC2カウンター

カレンダー(月別)

02 ≪│2015/03│≫ 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

これまで書いた記事は・・・

全タイトルを表示

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Feed Me!

トランシルヴァニアへの扉  - Erdely kapuja-のRSSフィード

ブログ翻訳

「イーラーショシュとビーズ刺繍」展

まるでコードのような太いステッチが、
おおらかな曲線で植物模様を描きだすイーラーショシュ。

IMG_0535.jpg

何世紀もの間、母から娘へと伝えられ、
そして今も村で暮らす女性たちの手で伝統の灯が守られている。

kalotaszeg201110 523

その刺繍は、カロタセグ地方の誇りとして、
これからも人々の生活を彩りつづけてゆくだろう。

gyeromonostor2.jpg

刺繍の代わりに、きらめくビーズをこよなく愛する人々がいる。

kalotaszeg201110 058

頭の上から足の先まで、ずっしりと重い、
色とりどりのガラスの粒を身にまとう。
その輝きは、幼い少女からおばあさんになるまで
女性たちの心を魅了しつづけている。

IMG_4555.jpg

ルーマニア西部、カロタセグ地方。
太いコードのようなステッチがメルヘンの世界を織り成すイーラーショシュと
色とりどりにきらめくビーズで衣装を彩るビーズ刺繍。

その2つの特徴を生かして、今回は茶色い木目の壁面にはイーラーショシュ、
白い壁面にはビーズ刺繍と二部に分けて展示をいたします。

会期中、イーラーショシュとビーズ刺繍のワークショップを開催いたします。
展示会では、イーラーショシュ、ビーズ刺繍の現地の手仕事の販売や
さまざまなキット製品、手芸用品もお求めいただくことができます。

osaka kiallitas


「イーラーショシュとビーズ刺繍」展

とき: 2015年4月25日(土)、26日(日) 12:00~19:00
ところ: 大阪中崎町 ONE PLUS 1 gallery 
     (昭和時代の古民家の一階と二階の小さな会場となります。)

map.jpg


ワークショップの日程
4月24日(金)、26日(日) 14:00~15:30 イーラーショシュ
キットG.チューリップとバラの花束のロングクロス/バッグを使用した初心者向けレッスン。)
25日(土) 14:00~15:30 ビーズ刺繍
キットA.マーガレットのリースを使用した初心者向けレッスン。)

*おかげさまで、全日程の講座は定員に達しました。ただいま、キャンセル待ちをお受付しています。

*それぞれ定員は6名様まで。
 講習料2500円+材料費がかかります。
 申し込みはこちらからお願いいたします。

*DMをご希望の方には郵送でお送りいたしますので、こちらまで枚数とご住所をお知らせくださいませ。

*会場へお越しになる方々へ
4/24(土)、26(日)の二日間の展示会となりますが、
ワークショップの開催される14:00~15:30だけは、二階の展示室にはご入室できません。
小さな会場ですので、この間は一階でお待ちいただくことになりますが、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。

スポンサーサイト
comments(1)|trackback(0)|イベント|2015-03-20_05:23|page top

「世界の果ての日本人」

昨年の秋の終わり、
ここトランシルヴァニアで一週間の取材が行われた。
セーケイ地方の我が家で4日間、カロタセグ地方で2日間。
それは、世界の果てに住む日本人を訪ねるという趣旨の番組。

中でもディレクターの方が熱心に私の仕事のことや、
カロタセグ地方の手仕事にかかわることを尋ね、
それを伝えようという気持ちに感じ入った。
イーラーショシュとビーズ刺繍、
二つの大きな特徴ともいえる手仕事。

sekainohateno (1)

カロタセグ地方では3つの村を周り、
4人の素敵なおばあさんたちの家を訪問した。
美しい自然環境と人、
それがあの素晴らしい手仕事を生み出す土壌であることは常々から感じていた。
カロタセグの空気を少しでも届けることができるならば、
それが一番の成功だと信じている。

sekainohateno (2)

最後に、この番組に小さな奇跡が起こったことを書き加えたいと思う。
4つの地域の取材で編成される番組が、
関東ローカルでは全地域、全国放送では2つの地域だけが放映される運びとなる。
はじめの段階では、ルーマニアは全国版から漏れていたのに、
ここ最近になって変更となり、全国放送の枠に入ることになった。
たくさんの人に見て頂けることになり、嬉しい知らせだった。

TBS系番組「世界の果ての日本人13」

1)関東ローカル
   3月25日(水)21時~22時53分(インド、ルーマニア、タイ、ウガンダ)

2)全国ネット
   3月25日(水)21時56分~22時53分(インド、ルーマニア)


*HP「森の彼方-トランシルヴァニアへの扉」を制作して頂いた大前弘樹さまの
ブログ記事でご紹介いただいています。
sheepeacefulrest

*刺繍作家のモリンダさまが、こちらのブログ記事で番組終了後にご紹介くださいました。
Molinda UpaUpa
comments(16)|trackback(1)|その他|2015-03-15_06:46|page top

雪どけの唄

同じ冬でも新年を過ぎた後は、どこか違う。
きっと、雪の溶ける速さが違うのだ。
太陽の光は、分厚い雪の層をみるみる内に消し去ってしまう。
やがて、長らく目にすることのなかった大地が顔を出した。

yukidoke1 (3)

そり遊びの記憶の新しい丘も、
子どもたちの作った刃の跡をきれいに拭ってゆく。

yukidoke1 (4)

町はずれの原っぱに出ると、ちいさな小川が目の前に立ちふさがった。
雪解けの冷たい水が音を立てて流れていく。

yukidoke1 (5)

せせらぐ音に耳を傾けていると、
しばし忘れていた水の記憶を呼び起こした。
雨の音や川の流れ、海のざわめき・・。
それらはすべて、遠い夏の記憶。

yukidoke1 (6)

まだ雪の残っている森の近くに来ると、
何を思いついたのか、旦那が足を使って雪の上に線を描きはじめた。

yukidoke1 (8)

「点、点、そして線。顔ができた。
ここが首で、大きなお腹。トルコのバシャの出来上がり。」
こちらでは誰でも知っている絵描き唄。
巨大な雪だるまができた。

yukidoke1 (9)

冬の青空を見上げて、ただ微笑んでいる。
今日のうちには、姿を消してしまうかもしれない。

yukidoke1 (11)

森の中は、まだ白い雪で覆われているものの、
半分解けたみどれのようで、足がぬかるみそうだ。

yukidoke1.jpg

淡い雲が青い空を流れていく。
冬の空は、あとどれくらい続くだろう。

yukidoke1 (14)

旦那がジャケットを脱いで雪の上に置いた。
私たち3人がそこに腰掛けて休憩をする。
やがて、この冷たい大地にも緑が吹き、
色とりどりの花が所狭しと咲く春がやってくる。

yukidoke.jpg

その日を心待ちに、
雪解けの音を聴き、太陽の光を浴びながら
ただひたすら春を待とう。

yukidoke1 (2)
comments(2)|trackback(0)|自然、動物|2015-03-11_15:30|page top