トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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「カロタセグの刺繍とイラスト展」


「カロタセグの伝統衣装と刺繍」 プロローグより

「それは、名もない村人たちの手によるささやかな芸術品。

人々が故郷と呼ぶその大地で生まれ、
人々の生活に常に寄り添い、
そして親から子へと受け継がれていくもの。
そこに浮き上がるのは、唯ひとりの人間ではなく、
何世代も前に生きてきた人々の息づかいであり、
美に対する深い憧れであり、
言葉ではなく図案や文様に秘められたメッセージである。 」


6/18(土)〜20(月)まで吉祥寺のギャラリーイロにて、
「カロタセグの刺繍とイラスト展」が開催されます。
イラストレーターの竹永絵里さんとのコラボレーション。
カロタセグの刺繍や衣装、イラストで綴る色とりどりの世界へようこそ。

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*DM郵送ご希望の方は、
お名前、ご住所、枚数をこちらまでご連絡くださいませ。

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*こちらの展示は東京吉祥寺のあと、
宮崎市おおまえ布店 6/23(木)~28(火)、
台北市迪化街 mad.L gallery 7/16(土)~8/14(日)と巡回します。
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comments(0)|trackback(0)|トランシルヴァニア食文化|2016-05-22_21:52|page top

「トランシルヴァニアの伝統刺しゅう イーラーシュシュ」講座

春から夏へ季節が移り変わるこの頃、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
トランシルヴァニアはくもり空に雨、肌寒い初夏の日々ですが、
緑は艶やかに色づき、太陽の光を待っています。

夏のお出かけにぴったりな
イーラーショシュのポシェットができました。

IMG_3408.jpg

チューリップとバラの花束の図案を中央にあしらい、
直線の多い、初心者向けのデザインです。
カロタセグ、下地方の村の教会の40年代のタペストリーの一部をアレンジしたもの。

IMG_3405.jpg

ショルダー紐には、トランシルヴァニアで社会主義時代に使われていた
アルコールランプの紐を使っています。
生成りに黒いミシンステッチの素朴な味わいがイーラーショシュにぴたりと合います。

IMG_3410.jpg

中布には、ひとりひとり違った出来上がりとなるように、
トランシルヴァニアで見つけたヴィンテージ布を使います。
今回、イーラーショシュG)キットに特別に
ポシェットのためのショルダー紐と裏布、中布を添えました。

IMG_3411.jpg


「トランシルヴァニアの伝統刺しゅう イーラーシュシュ」

日時:7/24(日)13:00~15:00
場所:NHKカルチャー梅田校

ルーマニア西部のトランシルヴァニア地方を代表する伝統刺しゅう、イーラーシュシュ。
古くから手仕事の文化が生活に根ざしているこの土地では、冬の女性の手仕事として、
生活の身近な品々から花嫁衣装まで刺しゅうが施されています。
東欧の文化に思いを馳せながら、チューリップとバラの花束のポシェットを作ります。

受講費:3,240円(非会員の方は3,888円)
教材費:3,024円

こちらでお申込みができます。
NHKカルチャーHP
logo.png


今日からNHKカルチャーのHPにて先行予約が始まりました。
トランシルヴァニアの話に花を咲かせて、イーラーショシュの基礎をおさえつつ、
夏のポシェットを作りませんか?

IMG_3400.jpg
comments(2)|trackback(0)|イベント|2016-05-21_17:03|page top

春の歌声

太陽の光が大地を照らし、
ちいさな生命がふたたび目を覚ました。
次男の成長とともに、
季節の移り変わりにはっとさせられる日々。

我が家の庭にも、繊細な花びらをいっぱいに広げて
ひなぎくが咲いた。

tavaszi enek (6)

春の兆しは、木々の色から。
大地の色を吸い上げて、木の枝が赤く血の通ったようにドラマティックに変わる。
長い冬の灰色の世界に住まう私たちの眼は、
そんな僅かな変化にも不思議と敏感になる。

それから、春は野原にも、森の中にも
少しずつ忍び寄り、ある日を境に一気に開花するのだ。

この冬に、古民家のお隣さんがどちらとも他界してしまった。
主人を亡くし、がらんとした寂しい家や庭にも、同じように春が訪れる。
庭のはずれの町を一望する小高い丘に、
マルギットおばあさん、オルガおばさんが眠っている。

我が家の亡き主人の墓が同じように、庭のはずれに立っている。
アカシアの木の下の陰に、ひっそりと隠れるようにして
ちいさな春が出迎えてくれた。
それは、無数のスミレの花だった。
心地冷たい風が通り抜けると、かすかに甘い香りが鼻をくすぐっていく。

tavaszi enek (7)

生まれたばかりの緑に腰を下ろして、
うす紫と白の蝶のような花を愛でる。
風に揺れてかすかに動くさまは、まるで肩をゆすって笑う子どものようで愛らしい。

tavaszi enek (8)

4月のはじめ、自然の変化が目覚ましいこの時期。
森の中では、枯れ葉の間から鮮やかな緑色の芽が起きだし、
大地は無数のちいさな花で覆われる。
木が芽をふくと、すぐに日陰になってしまうから、
その前のほんの僅かな間にこの花は短い命を燃やす。

夕方、日の暮れる前に森の中に足を踏み入れた。
裸の木々の足元には、まばらに緑やうす紫の花が茂みを作り、
空からは、鳥たちの歌声が絶え間なく降ってくる。
それも、数え切れないほどのさまざまな鳴き方で。
だんだん薄暗くなる森の中で
春を告げる歌声に耳を澄ましていると、
その日の重荷がほぐれてすっと消えてしまった。
春の神秘に触れて、夢心地で森をあとにした。

comments(2)|trackback(0)|自然、動物|2016-05-07_06:15|page top