トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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トランシルヴァニア、雪の中のお正月

前の晩に飲んだシャンパンが効いて、
私は直ぐに息子の隣で眠りについた。

朝のあたたかな光に顔を照らされて、目が覚める。
すぐ横には、この家の赤ちゃんのために飾られた
素敵なクリスマスツリー。

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トランシルヴァニアでは、クリスマスツリーを水の洗礼の日まで
飾っておくそうだ。新年でもまだまだクリスマスの名残がある。

窓の外は雪景色。
9時過ぎても、まだまだ太陽は上ってきたばかり。

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窓の外には、ペルシャネコのゴンボーツ(団子)のすがた。
銀色のフワフワした毛並みに、青い瞳の美しいネコ。
あたたかい部屋の中に入りたそうにしている。
それにしても、この名前は・・・・。

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夜中遅くまで話をしていた男性たちも目を覚まして、
いつしか皆で円になって話が始まる。

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朝食を食べた後は、散歩に出ることに決まった。
家の主人、ペーテルとカティの赤ちゃん、
ヴィラーグ(花)ちゃんの身支度も始まる。
小さな小さなその足に、息子はそっと手をのせた。

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赤ちゃんの部屋の温度は25度、
そして屋外の気温は-10度以下だから、
これでもかというほど洋服を着せて、モコモコになる。

ウールの上下を着せたあと、

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ピンクのおしゃれなスカーフを首に巻かせて、

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赤いスキースーツの中に赤ちゃんを入れ込んだら、
帽子と布団もかぶせる。
ほら、暖かそうでしょう。

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息子は待ちきれず、いち早く外へ。

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赤ちゃんと子供を入れて10人で、
新年のお散歩が始まる。

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ううすらと霞のかかった雪山をバックに、
馬車に乗った村の人たちに遭遇。
「 ボルドグ ウーイ エーヴェト!(明けまして、おめでとう。)」の声が行きかう。

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突然大きな声が聞こえたほうを見ると、
大変おじさんが馬車に引きずられ連れて行かれる・・・
酔っ払いのようだ。

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やがてある民家の前で止まった。
ここでソリを借りる約束をしているということ。
ベルを鳴らすが返事がない。
「来たのが早すぎたのかな・・・」
「いや、遅すぎたのかもね。」などと話しながら待っていると、
家の主人がソリに乗って到着。

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すごい・・・ソリは交通手段なのかもしれない。
南国出身の私は、ソリなんて子供の遊びだと思っていた。
大の大人がこんな風に喜んでソリで滑っている姿は、
可愛らしくて微笑ましい。

息子にもお呼びがかかった。
去年ソリ遊びをして凍えた経験がたたったのか、
しばらくためらっていたが、

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やがて乗り込んで出発。

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体重が90kgもある巨大なペーテルのせいか、
ソリは物凄いスピードで坂道を急降下。
見ている私のほうが、はらはらとする。

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やがて戻ってくると、今度はソリの面白さに夢中になったようだ。
ほとんど独占状態。
ゾリと一緒に。

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今度はパパといっしょに。
下るのはいいが、上りは大変そう。

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家のご主人に招かれて、中に入る。
凍えた体を、薪ストーブのきいた部屋が暖めてくれる。
キッチンでは、ワインが温められて
よい香りと蒸気が立ち上っていた。

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そして皆のコップに、あつあつの赤ワインが注がれる。
甘くてブドウジュースのようだ。
でも調子に乗って飲むと大変なことに・・・
いつも不思議なのが・・・
熱いものをグラスに注ぐことである。

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息子はもちろんジュースで乾杯。

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飲んで体が温まったところで、家に帰る。
まだ遊び足りない5人だけは、村はずれの森へと向かって、

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スケート場になった小川を渡ったり、

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でこぼこ道を駆け上って、

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もうここは村はずれ。
山間の斜面にやってきた。
葉の落ちた木々の影が、雪の大地に横たわる。

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今度はビニール袋で、激しいソリ遊びが始まった。
ダンナはお尻を激打して、痛さに呻いていた。
見ると、大きな石。
それでもなお、ソリ遊びをやめない。

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ザラーンの森で見つけた雪の花。
木にたくさんなっていた、フワフワとした綿毛。

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遊びつかれて帰る私たちの前には、
もう暮れかかった太陽の光。
そしてウシを引いて家に帰る村のおじいさんの姿。

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ルーマニアでは夏の日没が9半ごろ、
冬は4時ごろだから夏と冬がいかに違うかが
分っていただけるだろう。

これからは一日一日と日が長くなり、
春に少しずつ近づいていく。
冬の短い一日。
それをどう過ごすかは、その人次第。


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