トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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「働く女性たち」-社会主義時代の女性雑誌

古い雑誌の整理をしていた時のこと、
こんなものを見つけてしまった。

「働く女性たち」。
いかにも社会主義っぽい雰囲気のタイトル。
その表紙には、
かのチャウセスク大統領と、
その妻のエレナ・チャウセスク夫人とが描かれている。

6743.jpg

8765.jpg

表紙をめくると、
またチャウセスク大統領の写真。
うすい雑誌の、4ページはすべて政治欄。
つまりチャウセスク大統領の偉大さを称えるもの。

kotes es himzes 020

当時を象徴する近代的な建物と、働く女性たちの写真。

kotes es himzes 021

日本ではみることのできない、
社会主義時代の彫刻作品。
ハンガリーには、彫刻公園という名の
社会主義時代の彫刻を集めた公園があるという。
ルーマニアでは残念ながら、
広場や通りにあったモニュメントは姿を消してしまった。

kotes es himzes 022

それから、フォークロアの舞台。
当時は、こうしたフォークロア的なものがプロパガンダとして
使われていたようだ。
民俗学者であった亡き義父も、
そうしたイベントを主催していたと言う。
だから東欧諸国では西欧諸国に比べると、
フォークロアなるものがより色濃く残っているのかもしれない。

kotes es himzes 023

広告はたったこれだけ。
最新式の洗濯機のコマーシャル。

84666.jpg

やっと最後になって、女性雑誌らしくなってきた。
当時の流行ファッションとハンドメイドに関する記事。

kotes es himzes 025

この雑誌の刊行は、1989年の八月号。
・・・ということは、かの有名な革命の起こる半年前。
12月には、ティミショアラから端を発した反乱が
あっという間にルーマニア国内を揺るがし、
ブカレストで最後の演説をしていたチャウセスク大統領と妻を
処刑することによって、社会主義時代の幕は閉じた。

その直前の11月号も手元にあるが、
まったく崩壊前を予感させないような内容である。

こんな女性雑誌にまで植えつけられようとした社会主義。
この雑誌も、そんな歴史の証人である。

面白いのは現代の女性雑誌と比べると、
薄いながらも、その内容は、政治から社会、芸術、文学、手芸、料理、ファッション・・・と
驚くほどに幅が広い。
この部分においては、
当時の女性雑誌を見習うべきではないかと思う。

・チャウセスク大統領の最後の演説→
雑誌の顔とは大違いで、力なく演説をする
老人のチャウセスク大統領の姿に驚かされる。

・ルーマニアを代表するチョコレート「ROM」のコマーシャル→
こんなところにまでチャウセスクの顔が使われるなんて、お見事!



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銅像公園
ブダペストのSzobor park、銅像公園は行ったことあるよ。
本当に巨大な労働者の銅像とかがあって、おもしろかった。
公園の写真に「Good old days...」という言葉入りのポストカードが売ってた。
社会主義時代をジョークにする傾向があるよねぇ。

しかしROMのCM、むしろチャウシェスクへの冒涜だよね(笑)
社長さん、コメントありがとう!
実はまだ、私行ったことないんです。
あの公園。
社会主義の空気が缶詰になって売っているとか、
聞きました。
ハンガリーでは、一時
社会主義時代を風刺する映画がたくさん出ていたよね。

それにしても、あのROMの宣伝凄いよね・・・
あんな風に自分の顔が使われて、
かの大統領はご満悦だったのかしら??

大統領が処刑されたあとでも、
しばらくはチャウセスクの生存説が
まるで都市伝説のように語られていたそうです。
それだけ、人々の心に恐れが植えつけられていたという
ことなのかな・・。



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