トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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2009年セントジュルジ祭(前)

セントジュルジの町の最大のイベントは、
春のセントジュルジの日の頃にやってくる
セントジュルジ祭。

一週間の間に、
町のいたるところで
コンサートや演劇、展示会や出店・・・
ありとあらゆる娯楽でごった返すお祭り。

それまでのすっきり晴れ渡った青空や
あたたかな太陽の光はうそのように、
その週末に入ると姿を消してしまった。

毎日のように突然やってくる
にわか雨を避けながら、
息子を連れて町へと繰り出す。
いつもの閑静な公園が、
このときは一変してにぎやかに、
時には騒がしくなる。

なるべく子供の誘惑となるものは
見せないように、道筋を考えないと大変。
親のお財布はいくらあっても足りない。

これは、マロムと呼ばれる遊び。
白と黒が相手をはさんでコマがなくなったほうが負け。
石器時代にすでに
この盤の形が発見されたそうだから、
起源は相当古いという話。

IMG_5929.jpg

それから巨大なチェス。
ヨーロッパでは町のあらゆるところで、
チェスの台が見られる。
おじいさんたちが集まって、
公園でチェスをしているのは、ほのぼのとした光景。

IMG_5930.jpg

そしてセントジュルジ祭の名物といえば、
地元の民芸やハンドメイドをあつかう手作り市。
刺しゅうや織物、ペイント家具に陶器、
フェルト、手作りの洋服など・・・。

アクセサリー作家として出店する友人たちを訪ねる。
キラキラとガラスのペンダント、ピアスが輝き、
金色の銅には手描きの文様がうねっている。
あいにくの天気のせいで、
まだお客は少ないようす。

IMG_5936.jpg

生成りのコットン素材の、
ルネサンス風のファッションが流行のようだ。
小さなチューリップのクロスステッチが可愛い。

IMG_5935.jpg

「セーケイの青」と呼ばれる鮮やかなブルーに、
伝統的な花模様が美しい。
ミニチュアの家具は、おままごとにぴったり。

IMG_5939.jpg

その日は息子の誕生日。
何気なくものを見ていると、
売り子の女性が息子にペイントされた小さな石を
プレゼントしてくれた。
私はというと、
女性の素敵なマントに目が釘付け。
ウール素材に、フェルトでモチーフが貼り付けてある。
手はポケットのような穴から出すだけ。
なんて素敵なアイデア、ぜひ作ってみたい。

sz6.jpg

羊毛の産地であるルーマニアは、
フェルト作りも盛ん。
帽子やバッグ、スカーフに、スリッパ。
ネックレスや、可愛いお人形も作ることができる。
フワフワとした手触りが優しい。

sz1.jpg

おなかがすいたら、
トランシルヴァニア名物のクルトゥーシュ・カラーチに、
メーゼシュ・カラーチ。
ハチミツとスパイスの混ざった生地に、
メレンゲで可愛らしく飾られたケーキ。
伝統的なのは、ハート型。
恋人に、思いを伝えるように
小さな鏡がはめ込まれているのもある。

sz2.jpg

革命記念のライオンの碑は
子供たちの遊び場になっている。
幼稚園のお友達ヤーツィントに、
「 ほら、こんなのもらったんだ。」
とお誕生日のプレゼントを見せていた。

IMG_5954.jpg

厚く重い灰色の雲に包まれた公園では、
いつもより鮮やかにリンゴの花のピンクが花咲かせていた。
濃いピンク色の花びらからは、甘い香り。

IMG_5938.jpg

規模が大きく、派手になっていくお祭りの本質は
きっと春の恵みを祝うことにあるのだろう。

色とりどりの花、新緑の緑。
半年間も裸のままだった公園が
ふたたび色彩に包まれる。
その喜びを感じたい。



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comments(6)|trackback(0)|イベント|2009-05-11_21:16|page top

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見たい・行きたい・食べたいです。
後半をもう一度読む前にぐっと我慢してコメントします。
一週間のお祭りなんてわくわくします。本当に春が待ち遠しいのでしょうね。

それにしてもいろいろなものの色が鮮やかですね。
「セーケイの青」の可愛らしい家具にハートのケーキ,ピンクのりんごのお花は真っ盛りで香りがしそうです。
私もマントは作りたくなりました。
それに迷っていたフェルト作りのお勉強も、ほんの少しずつでよいから始めたいです。
やはりふかふかの素敵な物は良いですね。

それから…。
私も子どもだった頃にはよく石を集めていました。
よく並べては喜んでいましたよ。

大樹くんは石をプレゼントにもらうのは初めてかしら?

さて。
後半も楽しみにゆっくり読みます。

それではまた。
Re: 見たい・行きたい・食べたいです。
外国のお祭りを見るのは、
新鮮でわくわくするものですよね。

ハンドメイド市は、
この地方ならではの色彩や
素敵なアイデアでいっぱいです。
こちらでは羊毛は手に入りやすいので、
フェルトは私もはじめてみたいと思っています。
どれもあたたかみのあるデザイン、色合が素敵です。

石って子供は好きなんですよね。
この石は穴が空いていて、
絵の具で模様が描いてありました。
お誕生日に思わぬところで、プレゼント・・・
私まで嬉しくなりました。
Ederlezi
聖子さんご無沙汰しております。

前々からEderleziといロマの民謡について拙ブログで書こうと思っていました。この言葉がロマ語で「聖ジョルジュ祭」の意味というので、どんなお祭りなのか覗かせて頂きました。春を祝うのも土地によって様々なのでしょうね。カラフルな写真の数々は目にも楽しいです。

ところで、後半の記事が見つからなかったのですが、イベントとは別のカテゴリーに入っていますでしょうか?今頃のこのこ聞いてすみませんが、、。
Re: Ederlezi
yuccalinaさん、ご無沙汰しています。
私の住む町が、聖ジュルジの名前からとってあるので、
4月の終わりのこの時期には3日間のお祭りがあります。
聖人の名前がとっているというのは、
カトリック教会の守護神のようなもので、
はじめは教会のBucsuというお祭りのようなものから来ているようです。

そのロマの民謡については、
どこが起源なのか分かりませんが、
聖ジュルジから名前をとった村や町のことでしょうね。
ここのほかにもトランシルヴァニア地方にもいくつかあるようです。

後半の記事はこちらです。
たいしたことは書いてありませんが・・。
http://kistulipan.blog70.fc2.com/blog-entry-167.html

それでは、記事ができますのを楽しみにしていますね。
スミマセン
自分でも何で見落としてたのか、分からないんですが(^^;)、、、後半も読ませて頂きました。アイロンはちょっとした置物になりそうな、良い味を出していますね。
ところで、Ederleziの記事は昨日アップしました。トルコやイランのアーティスト達もカヴァーしてたり、イディッシュ・ユダヤの音楽家も取り上げいたりする、とても魅力的な曲です。殆ど音楽の話だけですが、良かったら見てみてください。あと、またロマについて、またご指摘があったら、教えてくださいね。
Re: スミマセン
yuccalinaさん、
わざわざご連絡くださってどうもありがとうございます。
私も古い記事は改めて読まないので、
懐かしかったです。

音楽にもお詳しい様子、私もブログで拝見していました。
また、こちらの記事も楽しみにしています。