トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

カテゴリー

FC2カウンター

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

これまで書いた記事は・・・

全タイトルを表示

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Feed Me!

トランシルヴァニアへの扉  - Erdely kapuja-のRSSフィード

ブログ翻訳

2009年セントジュルジ祭(後)

町を揚げての大きな祭り、
セントジュルジ祭のよいところは
展示会やコンサート、舞踊などの
文化的なイベントも焦点となるところ。
地元のアーティストたちの、
大切な発表の場となっている。

友人ゾリの展示会は、通称「ゾリの角」と呼ばれる
公園の角地にある建物の中。
真っ白い壁に、黒ずんだ鉄製アイロンが
「セントジュルジの日」と文字を描き出す。
彼が集めるのは、古い民俗衣装から家具、生活用品まで幅広い。
それらほとんどは、地元コヴァスナ県に伝わるものばかり。

IMG_5961.jpg

昔は普段の生活で使っていたものが、
いかに芸術的価値のあるものか・・・
こうして並べられると、その美しさに改めて気がつく。
こんな重いアイロンを使っていたら、
主婦の二の腕も相当鍛えられそうだ。

IMG_5965.jpg

親は子供に説明をする。
「 ほら、昔の人はね。こうやって、物の重さを量っていたのよ。」
子供たちにとっても、
物理の原理が見て分かるので、勉強になる。

IMG_5964.jpg

「 これは、何のかごだろう。」と眺めていたら、
悪ガキが中に入ってしまった。
かくれんぼもできそうなくらい大きい。

IMG_5969.jpg

騒ぎ始めた悪ガキたちには、
大きなセーケイのおじさんがお仕置きをする。

sz7.jpg

次は、コンテンポラリー展示会のようす。
「白黒」のテーマをもとに、
地元のアーティストたちがメッセージ性をはらむ、
立体、絵画、写真を展示した。

そのオープニングでは、
セントジュルジを代表するウトゥー・グスティのパフォーマンス。
最近、ハンガリーで最高の名誉、
ムンカーチ賞を授与されたばかり。

しんと静まりかえったギャラリーの通路に、
パサッ、パサッ・・・と粉のようなものがふるい落とされる。
どうやら黒と白を混ぜ合わせた、
灰色の砂のようだ。

IMG_5871.jpg

ふるい落とされた砂は通路のうえを覆い、
そのうえを行くグスティの足跡が刻み込まれる。

sz5.jpg

やがて通路の終わりまで来ると、
振り返って、ダンスのステップを踏みながら元へ戻っていった。
後に残ったのは、
ぐちゃぐちゃに形を変えた、彼の足跡だけ。

IMG_5875.jpg

白と黒の空間から外へ出ると、
町には光と色彩がよみがえっていた。
光と音と雑踏が待っていた。

IMG_5986.jpg

民俗舞踊のステージ近くの階段の上では、
地元のジプシーのダンサーたちが
ステージに負けない歌を披露していた。
ジプシー音楽の魅力は、
口や身の回りのものでリズムを刻む、
自由なスタイル。
そしてその音楽の表現力には、
体の中にみなぎるものが感じられる。

IMG_5985.jpg

輪になって踊るモルドヴァ地方の踊りには、
たくさんの参加者で、その和はますます大きくなり、
祭りの熱狂も増していくようだった。

sz4.jpg

2009年のセントジュルジ祭。
最後の一日だけは、天気に恵まれた。
夜のクライマックスは、
ハンガリーの国民的スター、コンツ・ジュジャの歌声に包まれて、
祭りをしめくくる花火で幕を閉じた。

トランシルヴァニアの歌や音楽、
そして芸術に触れることのできる一週間。
皆さまもお越しになりませんか?



トランシルバニアをあなたの心に・・・
                 クリックをお願いします。→にほんブログ村 海外生活ブログ 東欧・中欧情報へ
スポンサーサイト

Theme:ルーマニア
Genre:海外情報

comments(6)|trackback(0)|イベント|2009-05-11_22:03|page top

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

非公開コメント

No title
灰をまいてその上をダンスのステップで足あとを・・・
って面白い!(^^)
初めて見ました~。

昔ながらのものが展示されていたり
ダンスや歌がにぎやかに披露されていたり
とても楽しそうなお祭りですね!

前の記事にのっていたきれいなブルーの家具、
本当に素敵です~。
こちらはミニチュアサイズですが、
実際の家具としても多くの家庭で見ることができるものなのでしょうか?
No title
伝統的なお祭りをブログを通じて垣間見ることができて
良かったです。

大樹君も楽しそうな顔をしてるね。

私はミニチュアの家具が素敵だと思ったよ。
全部揃えて部屋に飾ったら可愛いと思う!
Re: No title
tulp さん、どうもありがとうございます!

パフォーマンスアートは、
まるで演劇を見ているような
これがアート!という感じですよね。
昨年は、流血するパフォーマンスがあって
びっくりしました。

セントジュルジ祭は、ルーマニアでも
珍しい大規模のお祭りです。
海外のミュージシャンが招かれたりもしますが、
素晴らしいのは地元の文化を盛り上げようという
動きがあることです。

ブルーに鮮やかな花模様の家具、
珍しいですよね。
日本家屋の内装といかに雰囲気が違うかが
分かります。
真っ白な漆喰の壁に、鮮やかな色が映えて
室内が明るく見えます。
我が家にも、このブルーの家具が
配置されていますよ。
オーダーもできますし、
古い家具に模様だけ描いてもらうことも
できるそうです。
Re: No title
なちゅさん、コメントをありがとう!

今年は雨が多くて
あまりじっくり見られなかったけれど・・・
それなりに楽しんできました。

最近は
このお祭りも若者主体になってきているので、
もう少し子供やお年よりも楽しめる
雰囲気になったらいいのにと思いました。

手作り市は毎年、素敵なものがいっぱい見られて
楽しいです。
今の時代にはなかなか難しい、手仕事。
地元の人がなにより、
そのよさを認めないといけないよね。
トランシルヴァニアのお祭り
こんにちは!
皆様お変わりありませんか?
たいきくん、お誕生日おめでとうございます!
日に日に大人っぽい顔つきになっている気がします。

セントジュルジ祭、面白そうですね。
よくブログに登場するゾリさんの展示、素敵ですね~。
古いアイロンの文字がとても面白いです。

前の記事のオンドリ射ちも楽しそう!
セーケイの民族衣装は本当に可愛らしいです。
トランシルヴァニアのお祭り、いろいろ見てみたいです。

来年、この緑豊かな季節にお伺いできたらいいな、、、と思っています。
この時期ルーマニア各地で様々なお祭りが催されますね。
やはり皆春の到来を心から喜び、祝うのでしょうね。

ドボイのお家も完成間近ですね!
完成までの道程、楽しみにしています。
Re: トランシルヴァニアのお祭り
由希さん、
ご訪問をどうもありがとうございます!
こちらは皆、元気です。
おかげさまで息子も5歳になりました。

春がきてからは、時間のペースも早く
イベントや旅行であわただしく
時間が過ぎていくようです。

このゾリのところへ、
2月にお連れする予定だったのですが・・・・
本当にあの時は残念でした。
セーケイ地方の古き美しきモノたち、
いつか必ずお見せしたいです。

春の緑多き時期に、次はお待ちしています。
それまでにがんばって、
ドボイの家を完成させますね!!