トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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トランシルヴァニアで生け花(ウドヴァルヘイ編・前)

とうとうやってきた
観葉植物博覧会。
そして、生け花のデモンストレーション。
5月16、17日の二日間の舞台は、
セーケイ・ウドヴァルヘイ。
ここは、小ハンガリーといっていいほど
セーケイ地方の中でももっともハンガリー率が高い町。
約90%といわれている。

なぜか主催者との連絡がつかず、
ぎりぎりになって出発。
その日の3時に生け花の紹介があることに
なっているのだが、
バスが出たのは12時半。
大丈夫だろうか・・・?

ミニバスには、120%の乗客率で
バスの中もギュウギュウ詰め。
この辺りでも
もっとも自然の美しいところ、
エルドゥー・ヴィデーク(森の地方)を越えていく。

初々しい緑で
いっぱいに包まれた山を越えてバスは行く。
まるで遠足気分。

udvarhely1.jpg

ちょうど私たちの住むコバスナ県と、
ハルギタ県の境にくると、
そこは手付かずの自然が残った丘だけ。
舗装もない道路なので、
小さなバスはガタガタ音をたて、
自転車なみのスピード。

やがてハルギタ県に入ると、
絵本の中のような可愛らしい村が
丘の上に、谷間に点在していた。
「 ちょっとだけ、ここにおろしてください。」と
危うく叫んでしまうところだった・・・。

udvarhely2.jpg

udvarhely3.jpg

やっとウドヴァルヘイについたのが、
ちょうど3時だった。
熱をおびた太陽のひかりを受けながら、
急いで町の公園へ。

川のほとりの厚い緑でつつまれた
公園は、たくさんの人でにぎわっていた。
中へ入って、主催者と話をする。

先に通されたのは、
ウェディングドレスや、
白やピンクのひらひらで飾られたテント。
・・・どう考えても、生け花向きではない。
どうやら、フラワーアレンジメントと
同じように考えているらしい。

「 ここじゃ人が来ないから、
やっぱり、あそこの舞台にしましょう。」
と今度は別の場所へ移動。

やがてマイクで紹介があった後、
そのままこちらに渡された。
初めてにぎるマイクに汗をにじませ、
ダンナはボソボソと話しはじめた。
あわてて、インターネットから
寄せ集めたいけばなの知識を
ひも解きはじめる。
するとポツリポツリと、
人のわができた。

IMG_7336.jpg

マイクをおいて、
花を選んでハサミをいれる。
生け花は、集中して
考えながらする作業(だと思う)ので、
マイクを片手にはなかなか難しい。

IMG_7350.jpg

udvarhely4.jpg

IMG_7353.jpg

この日用意された花は、
緑の葉っぱと白い花ばかり・・・
明らかに色がすくない。
それでも、何とかひとつ完成した。

udvarhely7.jpg

夕方になると、
宿へと案内する車がやってきた。
その車は、町を通り越して
さらに丘を越えていき、
どんなところへ行くのだろうとはらはらしていると、
隣村へと到着した。

この村は、
セーケイ地方を語る上では欠かせない人物、
オルバーン・バラージュの生誕の地。
19世紀半ばに、
セーケイ地方をすみずみまで回って、
各村の歴史や民俗にかんする研究をした人物。

この偉人の家を一目見ようと、
村を下っていく。
ちょうどウドヴァルヘイの町が遠くに見渡せる
小高い丘にあった。

羊たちを発見。
とつぜん目の前に現れた異邦人に、
固まってしまったようだ。
草を食むのもわすれて、こちらを見ている。

udvarhely5.jpg

もう夕方の涼しげな風が
肌をくすぐっていく。
ほのかにただよう草のにおい。

ふと鐘の音が聞こえ始めた。
東洋と西洋の鐘の音は明らかにちがうのに、
おなじような響きがある。
「 さあ、家に帰らないと。」
そんな気を起こさせる。

IMG_7385.jpg

長い夏の一日の終わりを感じた。



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自家製の剣山、すごいですね。  そう、生け花には剣山は
欠かせませんね。 大変でしたね~。
生け花のデモンストレーション! 素敵な村ですね。
そして途中でバスを止めてもらいたい景色!  よぉく解かります!
私もそんな事、しょっちゅうです。笑
ヒツジのいる写真など まるで絵本のページみたいです。
Re: タイトルなし
霧のまちさん、
どうもありがとうございます。

久しぶりにブログを訪問し、
旅の風景を見せていただき、感激しました。

バスも好きなところで乗り降りできるチケットがあれば、
一日中ぶらぶらしていたいほど
自然が美しいところでした。

剣山は残念ながら、
釘の部分がさびてしまいましたが・・・
また使える機会があるといいです。