トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

カテゴリー

FC2カウンター

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

これまで書いた記事は・・・

全タイトルを表示

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Feed Me!

トランシルヴァニアへの扉  - Erdely kapuja-のRSSフィード

ブログ翻訳

タラフの故郷、クレジャニ村へ

7月の終わり、カルパチア山脈を越えて
ワラキア地方へ向かった。
もうそこは緑の国トランシルヴァニアではない。
乾いた空気に、平たい野原が広がる地方。

車を南へ南へと走らせ、
もうブルガリアの国境にも近い村、
クレジャニ村を目指す。

ここはジプシー楽団「タラフ・ドゥ・ハイドゥクス」の故郷として
有名な村。
その躍動感あふれるリズムと、
メランコリックでどこか神秘的な雰囲気は
世界中の音楽ファンを魅了している。



トニー・ガトリフの映画「ラッチョ・ドローム」は、
ジプシーの音楽のルーツを東から西へとめぐり、
探るというもの。
トルコからハンガリーへとわたる途中の、
ここルーマニアは音楽的にも西と東の要素が混ざり合い、
独特の味を出しているようだ。

長い道のりもそろそろ終わりに近づくと、
ふと前方に、幌馬車の列が見られる。

IMG_0012.jpg

かつてジプシーたちは、この小さな馬車に家族をのせて
各地を流浪して回ったのであろう。
今は、木材をのせるための馬車。

IMG_0018.jpg

もう日も暮れる頃、ようやくクレジャニ村に到着。
10時間ほどの長い長いたびが終わる。

タラフのメンバー、マリウスの実家の庭で車を置かせてもらう。
娘のティナに誘われて、
息子を連れて散歩に出かけた。
イヌの吼える声におびえながら、
真っ暗な村の中を歩いた。

その日は、車の中で就寝。

朝になると、また昨日の幌馬車と出会えた。
二階には男の子が寝そべっている。

IMG_0051.jpg

真夏の太陽が頭の上から、容赦なく降りそそぐ。
その光をいっぱいに集めるかのように、
お皿をかかげて歩く少女。
もう、この暑さの中では洋服も要らない。
子どもたちは裸で走り回っている。

clejani3.jpg

とある家の前で、
レンガのような四角い土の塊がたくさん並んでいた。
子どもたちが、ひとつずつ起して乾かしている。

IMG_0074.jpg

銀色のキラキラ光るタイコを抱いて、歩いてくる男の子。

clejani1.jpg

よく見ると、葉っぱやお花のうつくしい模様も。
どんなリズムが刻まれるのだろう。

IMG_0086.jpg

暑さをしのぎに、家へと戻る。
ここは、アコーディオン奏者マリウスのおばさんの暮らす家。
二人の姉妹が、庭でお茶をしている。

clejani4.jpg

ジプシー村を歩くなら、夕暮れ時がおすすめ。
日が傾き、暑さが和らぐと
人々は通りのあちこちで集っている。

今度は少年がタイコをもって行くところ。

IMG_0139.jpg

「 まあ、素敵な楽器!」とほめると、
ほら、こんな風にご披露してくれる。

IMG_0140.jpg

今度は、アコーディオン引きの少年。
楽器を持っている人は見かけるのに、
生の音楽にはなかなか接することができない。

IMG_0147.jpg

一日の仕事が終わって、
これからどこかで音楽が始まるのだろうか。

IMG_0148.jpg

通りにじゅうたんを敷いて、
こどもから大人までがくつろぐ。
国境に近いせいか、トルコ風な装いの女性も見られる。

IMG_0153.jpg

空君も、息子ももうジプシーの子ども顔負け。
パンツと下着ですごすことに、
何の違和感も感じない。
電柱の穴にはいって、一休み。

IMG_0162.jpg

お手製のお人形をむねに抱いて、
夕暮れ時の村を歩く少女。

IMG_0172.jpg

若者たちは、
さいころを転がし、賭け事に興じているようだ。
カメラを向けると、白い歯がこぼれる。

IMG_0189.jpg

子どもたちの楽しそうな声が響いてきた。
上からそっと覗いてみると、
レンガで作った壁におもちゃの車を入れて遊んでいるようだ。

IMG_0201.jpg

人と人とが、素朴にありのままの姿で生活している村。
嬉しいことも、悲しいことも、悔しいことも・・・・
すべてがこの夕陽とともに消えていく。

いくら世界のすみずみでライトを浴びても、
こうして村へと帰ってくるメンバーたち。
その故郷は、きっとこのまま変わらないだろう。

IMG_0121.jpg



トランシルヴァニアをあなたの心に・・・
              クリックをお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ 東欧・中欧情報へ

ヨーロッパ在住の日本人によるブログ

スポンサーサイト

Theme:ルーマニア
Genre:海外情報

comments(3)|trackback(0)|ジプシー文化|2009-09-20_16:41|page top

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
tibiことshinです。
いつも一枚一枚の写真を
どきどきしながら拝見しています。

私の住んでいる国とは違いすぎて、
世界は広いと改めて感じます。

そして写真の中の笑顔に本当に癒されます。

これからもたくさんの笑顔を待っています。
Re: タイトルなし
Shinさん、コメントをありがとうございます!
いつもブログをご訪問いただいて
ありがとうございます。

ブログを始められたのですね。
センスのよいお気に入りの数々、
また楽しみに見させていただきます。

お住まいの大都会の中にも、
きっと小さな素敵な出会いがたくさん
あるでしょうね。
そちらのお写真もまた見せてください。