トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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ジプシー撮影の旅ーMeanの服とともに

Meanのファッションデザイナー丹羽俊介さんが、
ふらりとトランシルヴァニアの町を
たずねてこられたのは今年の8月。

ある夏の日の夕方に、
町のジプシー居住区をご案内することになった。

「 ジプシーをテーマに、
ファッションのデザインをしたい。」と言われる丹羽さん。
バックパックを背に、
ヴァイオリン引きの村サースチャヴァーシュ、
民俗衣装を着たジプシーの村イェッド、
最後に世界的ジプシーバンドの村
クレジャニを取材され、
日本へ帰っていかれた。



そして10月、
約束どおり、春夏コレクションの洋服とともに
撮影旅行がはじまった。
写真担当は、7月にいっしょに
ジプシーの村々をまわったYUUMIさん。
映像担当は、写真家の加藤アラタさん。

12日に
ブカレストからスフントゥ・ゲオルゲに入ると、
すぐにロケハン。
場所はヘテと、ニャーラシュパタク。

アスファルトのない小さな道をゆくと、
あたりはもうすっかり紅葉してしまっている。

IMG_4335.jpg

「春、夏コレクションなのに、大丈夫ですか?」と聞くと、
「白黒フィルムなので、大丈夫。」とのこと。

小高い丘のくぼみに、
ヘテの集落が見えてくる。
まるで時代がさかのぼったかのように、
その村は横たわっていた。

以前お世話になったゲオルゲさんの家に、
車を置かせてもらう。
よそ者がくると、
すぐにたくさんの人が集まってきた。

車を止めて、モデルハントがはじまる。
子どもたちが、あとからあとからついてくる。
こんな状態で、大掛かりな撮影は難しそうだ。

ふとYUUMIさんが、
ひとりのおじいさんを見つけた。
「 このおじいさん、前、撮影して
大好評だったんだよね。」とモデルが見つかった様子。

IMG_4345.jpg

おじさんに名前を聞いて、
モデルを承諾してもらえるか尋ねる。
返事はO.K.
すぐに先ほど駐車した家へとお連れして、
紳士服の撮影が始まった。

帽子が素敵なおじいさん。
「 どこで買ったんですか?」と聞くと、
私の住むセントジュルジの町だという。

IMG_4347.jpg

家の門をしめても、なお多い見物人。
子どもたちも興味津々。

IMG_4360.jpg

IMG_4363.jpg

紳士服の撮影が終わって、
先ほど一声かけておいたモデルを探すと、
「 キノコを売りに、隣村へ行ってしまった。」ということ。

モデルにお礼を渡すと、
口々に周りの人も要求を始めて、
ちょっと変な雲行きになってきた。
家の主人にもお礼をしてから、
急いで車に乗り込む。
するとオノを誰かが、振り上げて
威嚇しだした。

車は大きなエンジンの音をあげて
バックする。
ヘテの村は遠ざかっていった。


次は、ニャーラシュパタク。
私が5年前に出産したとき、
隣のベッドにいた少女のいる村。
彼女は、ハンガリー人とジプシーの血を受け継いでいる。

ルーマニア語の通訳を当てにしていたのに、
彼女はいま、家の改装で手が離せないと言う。
仕方なく、私たちだけで
村はずれのジプシー居住区へ。

丘が細長くつづくところに、
小さな家が立ち並んでいる。
車を止めると、予想通り
たくさんの人が集まってきた。

IMG_4366.jpg

その中で選ばれた、
ひとりの女性。
カルメンという名の彼女に、
モデルの話を説明すると、
はにかんだような顔で了解してくれた。

さっそくワンピースに着替えてもらう。
コーティング・ステッチのうつくしいベストを
まとって。

IMG_4373.jpg

周りは、面白ろおかしそうに
カルメンのモデルを見守っているようす。
時々、「 カルメン、もっと笑って。」などと
声が飛び交う。

IMG_4383.jpg

もうあたりは薄暗くなりかけ、
雨もぱらついてきた。

無事、その日の撮影は終了した。



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*トランシルヴァニアのジプシーモデルの
ファッションフォト、クレジャニのミュージッククリップは
来週、Meanの春夏コレクション展示会でごらんいただけます。
詳しくは、こちらまで。
Mean
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Genre:海外情報

comments(2)|trackback(0)|ジプシー文化|2009-10-23_09:55|page top

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すっごく素敵な出会いがあったんだね!!うらやましい!!
Meanのページも見ました。
着心地が良さそうでかっこいい洋服がたくさんあって、ジプシーの人たちがどんな風に着こなしているのか気になる~~
早く写真アップされないかなーー。
Re: タイトルなし
なるみちゃん、お元気ですか?

あらゆる意味で、
素敵な出会いのたびでした。
プロのデザイナーさん、写真家さんたちの
仕事も見られたし。

最後のクレジャニ村の
ヴァイオリン、なるみちゃんに聴かせてあげたかったな。
もうこころを射抜かれてしまいました。
あんな音楽体験、生まれてはじめてです。

Meanの服は、
シンプルでこだわりのある洋服づくり。
ジプシーの方々にも、とてもよく似合っていました。
今回は、東欧民俗衣装から
発想を得ているものが多く、
見ていて楽しかったです。