トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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カリウのサイン

ところはクレジャニ村、
ときは10月18日の午後。

タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのメンバー、
カリウの演奏のあとで
サインをもらった。

写真家の加藤アラタさんは、
日ごろお使いの
カメラのフィルターに。
「 今まで、どんなに憧れた人と仕事しても、
 サインをもらったことはなかった。」と後で話してくださった。
シャッターを切るごとに、この筆跡は
だんだんと擦り切れて消えていってしまうものらしい。

写真家のYUUMIさんは、
ジャケットの裏がわの左むね部分に。
「 こうして、守っていてくれるようにね。」と
大切そうに、カーキ色のジャケットを抱きしめた。

私もお二人に便乗するかたちで、
何か書いてもらうものを探す。
カメラは黒いから筆跡が見えないし、
ジャケットの裏地も黒。
それとも、めがねケース?

仕方なく、ジプシー旅行のメモ帳代わりに
使っていた、くたくたのノート。

その裏表紙を差しだすと、
カリウが快くサインに応じてくれた。
「 2009年、18日。オクトンブリエ(10月)。」
この10月のスペルは、やや自信なさそうに
考えながら書いていた。

ブロック体の文字で、カリウ。
それから、筆記体でサイン。
彼の本名は、ゲオルゲ・アンゲル。
ちなみにアンゲルは、天使という意味。

IMG_5469.jpg

このノートには、旅の思い出が詰まっている。

以前、イェッド村で学んだロマ(ジプシー)語。
ニャーラシュパタクで、
出会ったジプシーたちに書いてもらった名前。
クレジャニで、
詰めこみ勉強したルーマニア語。
タラフのメンバーの名前・・・。

本当にうつくしい場面は、きっと写真には撮れない。
本当にすばらしい音楽は、おそらくレコーダーに残らない。

記録にのこらなかった
たくさんのうつくしいものを見て、聴いた。
それは、私の記憶のなかで
ずっと生き続ける。

もしかしたら、あの日の夕方に目にし耳にした、
アコーディオンとヴァイオリンの演奏は
私の中で、もっと美化されてゆくのかもしれない。

カリウの演奏をはじめて聴いた衝撃も。
弾くときの彼の表情も・・・。

それでも、
ずっと生き続ける。

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*デザイナー、丹羽俊介さん
クレジャニ村から大切に持ち帰られたヴァイオリン。
このケースにも、カリウのサインが見られます。

本日からはじまった、
ファッションブランドMeanの展示会の成功を祈って・・。




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Theme:ルーマニア
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comments(0)|trackback(0)|ジプシー文化|2009-10-27_13:54|page top

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