トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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ズズマラ

ズズマラ・・・
なんて不思議で、すてきな響き。

それは、湿った空気中の水分が
外気の温度で結晶化したもののこと。
めったに起こらない自然現象で、
それによって
小さな氷の粒が木々にはりつくようだ。

いつかダンナが話してくれた。
「 ある雪の日の朝。
 湿った空気で、町中の木々が
 ズズマラで真っ白になった。
 それが、太陽の光ですこしだけとけてから、
 また凍ったんだ。
 細くて長い、柳の枝が
 砂糖でできたクリスタルみたいだった。 
 それが風でゆらいで、まるで風鈴のように
 きれいな音がしたんだよ。」

1月28日木曜日、
いつもより早く目覚めた。
天気予報によると、この寒さも
きのうから大分、和らいだという。

ふと窓のそとをのぞき見て、
胸が躍った。
まだ外はうす暗い。
それでも分かる、真っ白の木々。
一夜のうちに、まるで精巧な氷細工のように変身してしまった。
これがあの、ズズマラ。

IMG_8824.jpg

太陽がやっと顔を出しはじめた、昼ごろ。
待ちかねて、外へ飛び出した。

肌にまとわりつく、冷たく湿った空気。
相変わらず寒いけれども、心はわくわくとする。
木々までもが白く姿をかえた
その日の美しさは、絶品だった。

見慣れたはずの雪なのに、
新しい季節を迎えたかのように
何もかもが新鮮である。
こんなにも木の枝が変化に富んでいて、
表情深いものだなんて・・・。

IMG_8832.jpg

IMG_8838.jpg

IMG_8841.jpg

IMG_8846.jpg

IMG_8851.jpg

いつもよりも一段と白く、明るい景色に見とれていると、
ときおり、音もなく
雪のかたまりがふんわりと舞いおりてくる。

雪の質がいつもと少し違うことに、
そのとき気がついた。
きめ細やかな雪の粒は、
羽のように軽い、雪の結晶だった。

スタジアムの近くのフェンスもご覧の通り。
ななめ格子のもようが、
あつい雪で覆われている。

IMG_8857.jpg

IMG_8858.jpg

IMG_8863.jpg


中でも目を見張ったのは、
近所にある白樺の大木。
その堂々たる美しさたるや、
こぼれるほどの花をたたえた桜の大木のよう。

IMG_8877.jpg

この枝がみんな氷と化して、
風が吹いたなら、いったいどんな音が鳴るのだろう。

IMG_8876.jpg





トランシルヴァニアをこころに・・・。

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Theme:ルーマニア
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comments(6)|trackback(0)|自然、動物|2010-02-01_17:07|page top

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ショップで一度お買物をさせて頂きました。
私もルーマニアには何度か足を運んだことがあり、
ブログも興味深く拝見させていただいています。
いろいろ思うところがあるのですが、
なかなかコメントまで書けなくて。

日々の出来事や感じたことを読ませていただいていると、
彼の地のことがつい昨日のことのようにリアルに思い出され、
自分もそこにいるような気分になります。

冬のルーマニア、いいですよね。
二度目の来訪はクリスマスから正月にかけてでしたが、
初めて訪れてからすでに5-6年が過ぎており、
以前お世話になった人々は覚えていてくれるだろうか、
もし会えなかったら寒いさなかに泊まるところは見つかるだろうか?
そんな不安を抱えながらの再訪でした。
でも行ってみると、雪は意外にも暖かく、
人々も昔と変わらず暖かく迎えてくれました。
寒さの厳しいところにも、寒いときならではの楽しみがありますね。

昨日は東京にも雪が降り、この冬初めて積もりました。

ズズマラの音、いつか聴いてみたいものです。
Re: タイトルなし
sato さん、はじめまして。
そして、コメントをどうもありがとうございます。

ルーマニアに足を運ばれたのですね。
冬には、冬の素晴らしさがありますよね。
おもてが寒く夜が長いからこそ、
人が寄り集まる楽しみがありますし、
家庭料理も美味しいと思います。
なにより、あたたかい部屋に入れてもらえるという
有難さを感じます。

クリスマスからお正月でしたら、
冬の習慣も見られ、
どこの家でも祝日の雰囲気で
きっとおもてなしをされたことでしょう。

いつかまた、
この寒い時期にお越しください。
ズズマラが見られるかもしれません。

心が澄んでいく…
ここ北陸富山でも、今日は雪になりました。
朝、出勤途中で眺める木々も、
真っ白になっているのですが、
このズズマラ?とは、違う雰囲気です。

やはり、気温が違うからなのでしょうか。
こちらの雪はボテっとして、気に乗っている感じです。
このズズマラは、凍っているんですね。
枝垂れている枝が、とても美しい~
今にも
キ~ンと張り詰めた音がしてきそうな感じがします。
そのズズマラが鳴る音…どんなでしょうか…
想像すると、心が澄んで優しくなっていく気がする…
Re: 心が澄んでいく…
ホリホックさん、どうもありがとうございます。

私はまだ日本の雪国を知りませんが、
雪の質はここでも
日によって違うみたいです。

だいたい降りはじめは
雪の結晶や丸いボールみたいな
湿った雪。
それからだんだん大粒の乾いた雪になっていくようです。

この日は、特別でした。
雪がこんなに湿っていて、木々にくっつくんですね。
これがもっと、カチカチに凍ったら
あの音が聴かれるのでしょう。
風鈴みたい・・・と言っていました。

イヌイット(エスキモー)の間で
雪をあらわす言葉が100通りもあるということ、
やっと納得できました。
雪を表す言葉が100通り?!
日本には 雨を現す言葉が幾通りかありますよね。
解かる気がしますね~。

樹氷と言うのか霧氷と言うのか…美しいですね。
しかし寒すぎですが。
春を待ち焦がれる気持ちが痛いほど解かります。
Re: タイトルなし
霧のまちさん、
昔そんなことを読んだ気がします。
10か100か・・忘れてしまいましたが。

樹氷に霧氷・・・
うつくしい言葉ですね。
日本の北国を知らないので、
どんな言葉が相当するのかわかりません。

言葉と風土の関係
面白いですね。

春が待たれる気持ちは、
あの謝肉祭でもよく現れています。
今年も見に行きたかったのですが、
もうすぐ帰国しますので、
今回は見送ります。
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