トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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ボガールテルケの教会

秋風にそよそよとなびく、
葦に囲まれた一本道が村への入り口。

IMG_2399.jpg

その細い道の中ほどで
ふと足をとめると、
左手に白い塔の教会が見えてくる。

IMG_2660.jpg

日曜日の朝。
11時になると、鐘の音が
村のすみずみにまで鳴り響く。
やがて小さな村の通りには、
いつもより華やかな民俗衣装を着たおばあさんや、
スーツに身を包んだおじいさんたちが、
あふれだした。

IMG_2708.jpg

教会は、一週間の大イベントがはじまる前にも、
真っ白な灯りに照らされて、
村人たちの来るのを待っている。

プロテスタント教会は、
農村に息づいてきたフォークアートで
その内装を飾ることを奨励してきた。

ここカロタセグ地方では、
何よりもまず女性の針仕事が有名だが、
カセット状に並んだ天井絵が素晴らしい。

天井いっぱいに埋め尽くされた花模様は、
「民衆的ルネサンス」と呼ばれる。
中世を起源とする、古いもの。

IMG_2683.jpg

むかし収穫祭の後で、
麦穂で大きなリースを編む習慣があった。

膨大な年月を経て色あせた天井画と、
黄金色から黒ずんだ茶色へと風化したリースが、
教会の空間を特別なものにしている。

IMG_2680.jpg

教会の空間を彩る白いカットワーク刺しゅう、
その下には、赤のイーラーショシュが透けて見える。
太陽の光が刺しゅうの赤色を奪わないように、
という配慮がうかがえる。

IMG_2685.jpg

人魚がひとり、
花を手に持っている。
おとぎ話が生まれてきそうな、
メルヘンチックなモチーフも見られる。

IMG_2688.jpg

古いオルガン。
もう少しで、この部屋いっぱいに
賛美歌のメロディーが満たされるだろう。

IMG_2681.jpg

「 神様をたたえなさい。
 そうすれば、あなたの心の望みが満たされるでしょう。」
聖書の言葉が、一文字一文字、
丹念な針仕事で形作られている。

IMG_2698.jpg

安息の日曜日。
村の一日は、教会の高らかな鐘の音で呼び起こされる。





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comments(2)|trackback(0)|カロタセグ地方の村|2010-09-07_04:20|page top

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非公開コメント

No title
このカットワーク、やはり手作りなんですね~。
凄いですね。  素朴ですが素晴らしいです。
教会は こう言う手仕事を残す 一つの場
だったんでしょうね。
Re: No title
教会の中の手芸は、
村の女性たちが自分たちの手で作ったものを
寄付しています。
作る時間がなかったり、
できない人は人に頼んで・・・
そういう風にして、教会の空間を彩ってきたようです。

あのカセット状の絵もすべて、
ひとつひとつに寄付したものの名前が
刻まれているようです。

カットワークは昔はもっと細かかったのですが、
今はかなり大きな穴を開けているようです。