トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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上ドボイ村のパーリンカ製造所

それは、まだ今年最後の雪が残る日のことだった。
木枯らしの吹く朝、
私たちは上ドボイ村に来ていた。

IMG_3822.jpg

村の入り口にある廃屋は、
コレクティブといわれる集団経営農場のあと。
そのがらんとした土地の一角に、小さな小屋が建っている。
大きなプラステック製の樽が並んでいる。

IMG_3818.jpg

中からほんのりと漂ってくるのは、甘い甘い香り。
プルーンの匂いだ。

実はこれ、村で唯一の蒸留酒工場。
秋に収穫したプルーンを樽の中で発酵させてから、
ここでパーリンカと呼ばれる蒸留酒を造る。
「もう60年ものの機械さ。」とおじさんが言う。

IMG_3814.jpg

パーリンカは、二度蒸留させることが原則だといわれる。
プルーンを釜で煮るのに使うのは、もちろん薪。
一回目の機械で蒸留されたエキスを、
さらに二度目の機械にかけることによって、
より純度の高い、アルコール度の高い酒ができる。
「これが本物の飲み物さ。」とこの土地の人たちは、誇りをもって言う。

家庭用なのに、酒税がかかるらしく、
1リットルあたりの税金を支払い、
工場の持ち主にも何割かの酒で支払って成り立っているらしい。
1月から3月までは、予約がいっぱいだという話だ。

IMG_3816.jpg

ドボイの入り口にある門には、
ルーマニア語、ハンガリー語、ルーン文字の三つの文字が刻まれる。
ルーン文字は、セーケイ人がローマ字を受容する前に使用していたといわれている。

IMG_3823.jpg

乾いた色のススキの穂が風で揺れ、
さざ波のような音を立てていた。

IMG_3824.jpg

村の中心のカルバン派教会。
だいぶん古く崩壊の危険があるために、
もう使われてはいない。

IMG_3836.jpg

北に面したドボイ村は冬が長い。
村にようやく太陽の光が届いた。

IMG_3837.jpg



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comments(2)|trackback(0)|セーケイ地方の村|2011-03-21_08:30|page top

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Re: No title
霧のまちさん、ご無沙汰しています。
ご旅行に行っていらしたのですね。
今度は中東へ、どんな素敵なご報告が聞けるか楽しみです。

このプルーンは秋にたくさんなったものを、
しばらく樽に入れたまま発酵させてからですので、
2月に書いたものです。
薪でたくし、一滴の水も入れませんので、
まさにアナログの世界ですね。
甘酒つくりの工程は見たことありませんが、
こちらでも作りたいなあと思って検索したことがあります。

私も今回の震災で感じた事がそれでした。
今の時代に本当に安全な生活とは、
自分で食べるものをつくり、
できるだけ社会のそういう部分に依存しない生活ではないかと。

ルーマニアの農村で、
あるおばあさんが一ヶ月の電気代何十円しか払っていないと聞きました。
薪で自炊し、暖をとるのでガスも使いません。
水は井戸からでますし・・・。
何て地に足のついた生活だろうと感心します。
もちろん昔ながらの農業では生活が難しいので、
それに何か工夫をして生活の道を見出さないといけません。

何もかもを精密機械に頼っていても、
最終的には人の手が危機を救ったこの事実は、
忘れてはいけないと思います。
神の啓示・・・そんな空恐ろしさを感じさせる災害です。
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