トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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初めて生ける花

「日本人だから生け花くらいできるでしょう。」
ダンナから何度も耳が痛くなるほど言われてきたが、
残念ながら私に生け花の心得はない。

思い返してみると、
中学生時代にそういう選択科目を取ったような気もするが、
本を開いて、ただ型をノートに写しなさいといわれただけだった。
中学生たちのために花を調達するなんて、贅沢はできなかったのだろう。

だから生け花の要請がきたときには、いつもダンナに任せている。
半年間、日本で講座に通っていて基本は身に着けたようだ。
ここ数日、そういう機会があって
我が家でも珍しく色鮮やかな花が部屋を彩っていた。

「ちょっと来て。」と声をかけられて
キッチンへと向かうと、
息子が床に正座をして花を生けている。
手にはもっともらしく裁ちばさみを握って、
真剣な表情で器をみたり、手に持った花に目をやったりしている。

Barot japannap 067

基本を知らないから生け花などできないと思う大人に対して、
子どもはただ自分の心の向かうままに作り上げる。
器の上は、だんだんと花が豊かに茂ってきた。

Barot japannap 071

こちらで生活をはじめてから、息子は花が大好きになった。
原っぱや森の中を覆う花の数の多さに感激し、
いつも小さな手に収まりきれないほどの花を握っていた。

Barot japannap 072

剣山にはもうすき間がほとんどないまで、
たくさんの茎が刺しこまれている。

Barot japannap 078

生け花の基本は、花を愛することなのではないか。
そして、花を観察する力。
ひとつひとつ花びらの形も、葉の数も、茎のしなりも違っている。
その個性をいかにして引き出してやるか。

Barot japannap 090

こうして7歳の息子の生まれてはじめての
生け花が完成した。
「よく出来たわね。」と褒めると、
「うん・・、でもアパ(お父さん)の方がきれい。」とあまり満足そうではない。

ちゃんとそんなところまで見ていたのかと思って、驚く。
次にはどんなものを生み出してくれるのか、楽しみだ。

Barot japannap 091
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comments(4)|trackback(0)|ルーマニアの育児|2011-05-22_02:53|page top

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No title
先日の「花畑」と言い、この生け花と言い
何てすてきでしょう。
息子さんも大きく成長されて 頼もしいですね。
仰るとおり…生け花は 花をよく見、生かすことだと
思います。
私も 生け花の心得は全くありませんが
小さな花びんに毎日 いけていますよ。(笑)

何かのビンとか コップとか 茶碗とか
器も なんでもいいんですよね~。

いつも そちらの野や森の自然の木や花
本当に楽しみにしています。
Re: No title
霧のまちさん、
こちらはどうしてこれだけ野の花の種類が多くて、
数も多いのかな・・・と考えていたら、
放牧のせいだとダンナが言いました。

動物がそこを行きかい、
植物を食べると同時に肥料を与えていく。
それで、あれだけ沢山の花が咲くのでしょうね。

日本は土地も少ないですし、
何もない原っぱはあまり見ませんよね。
こちらの何もない原っぱに咲く花たちは、
どんな高価な園芸品種の花よりも美しいと思います。
花畑の花の混ざり合いは、
どんなブーケも敵わない・・。

それでも私たちは、
町の中の庭のないアパート住まいですから、
どこからか花を拝借してこないといけません。
花は摘むのはいいのですが、切ると長持ちしないのでかわいそうですね。
すっかり息子さんの顔立ちがキリっと青年に近づいていて 初めて お会いした日を思い出しました。見送るバス停に行くまでの近所のお庭の花がキレイで この花を摘んでも良いのか尋ねられていたのを思い出します。

私もあのあと、島に越してきて、自然の花に触れ あの時をよく思い出します。

私も少し教えて頂きましたが生け花は難しいです。本当に奥が深く、散歩をしながら 花や緑を摘みますがなかなか上手く生けれません。
息子さんの花を見る目が本当にそのまま現れていて、とても真似ができません。
素敵なそちらでの子育て。私もこどもたちにさせたいと思います。
ありがとうございます。
Re: タイトルなし
twelveseventeenさん、京都でお会いしたとき
そんな事がありましたか。
ここでは、大抵どこでも花を摘んでもいいのですが、
日本では誰のものとか決まっているので
聞いてから摘ませるようにしていたのかもしれません。

南国の花で生ける花は、また素敵なものでしょうね。
それでも、そちらは家から一歩でたら花でいっぱい。
自然が生け花以上の作品を生み出しているのかもしれません。

子どものこういうまっすぐな感性を
大切にしてあげたいですね。
いま好きなものをずっと好きでいてもらいたいと思います。