トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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望郷の碑にて

喜界島の小野津。
何気なく車を止めた、小高い丘。
眼下に、青い海と小さな村を見下ろす見晴台。
そこに望郷の碑が立っている。

kikaijima2011 218

その裏に回ったとき、
一人の老人が座っているのに気がついた。
挨拶を交わす。
何かを尋ねると、歯の抜けたおじいさんは、
にこやかに返事をしてくれる。
島言葉なのか、少し分かりづらいところもある。

大きな石碑の影にいると、
やがて原付バイクでもうひとり老人が到着した。
その人は待ち合わせをしていたかのように、
おじいさんの隣に腰掛けた。

「島には集落ごとに言葉が違うんだよ。
ここ小野津はまだいいほうだけど、
志戸桶あたりなんか、俺たちでも分からない事があるくらいさ。」
原付で現れたおじいさんは、
意外にも標準語に近い分かりやすいアクセントで話をする。

「俺は若いときに鹿児島にいたんだけど、
あいつらの言葉なんて、全然身につかなかった。
それでも押し付けるんだ、俺にも話せって。

それから福岡に行って、
博多弁は完全に身に着けた。
友達になった奴は、東京育ちの江戸っ子だったから
これもまたすぐに覚えた。

孫たちには言うんだ。
テレビを見るのはいいけど、
ただ見るんじゃなくて言葉をちゃんと身につけろって。」

そういえば、島の子どもたち同士は
それほど方言を使っていないことを思い出した。
こんな風に島の文化がなくなってしまうのは
寂しいことだ。
今では学校で、また島の言葉を教える動きもあるという話だ。

おじいさんは、それでも頑なに言い張る。
「こんな方言ばかり話していてはダメだ。
いずれは島を出て行くのだから。」

かつて人口2万人ほどあったというが、
今では8000人を切るほどに人口が減少しているという。

そうかと思うと、村へ移住する人たちもいる。
島の二世であるご主人とともに移住を決意した友人、
そして4人の子どもたち。

小さな島社会の中で生きていくという困難に立ち向かいながらも、
新しい目で島の未来を見つめている。

彼女の書くブログは、
喜界島の新しい魅力を発見し、伝え、
それは島を離れた人たちの心にどう訴えかけるのだろうか。


*Twelveseventeenさんの喜界島発ブログ。
twelve seventeen


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comments(0)|trackback(0)|その他|2011-08-28_13:58|page top

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