トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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はじまりの季節

9月は、はじまりの季節。
長い長い夏休みも終わりを告げ、
日本人と比べると幾分かのんびりしたこちらの人たちも
気持ちを引き締め、あちらへこちらへと忙しい。

我が家のアパートの窓から見える、鉄筋コンクリートの建物と四角い庭。
ここで入学式がはじまった。
色とりどりのかばんや洋服の子どもたちが、校庭にあふれかえる。
夏の名残をたたえた太陽の光が、降りそそいでいた。

保護者たちは、ゼンマイ仕掛けのように
たどたどしいわが子の姿を不安そうに見つめ、
見知った顔を見つけてはおしゃべりをしている。
校庭の前方では式が繰り広げられているのだろうが、
音響の悪いスピーカーは一向に人々の関心を集めない。

やがて教師が子どもたちの列を率いて、
校舎の中へ入っていった。
保護者たちも慌ててそれに続く。

狭い通路に、子どもたちが花を手にちいさなトンネルを作っていた。
それまで乾いた気持ちでいたのが、この新入生を迎える儀式には少し胸が高鳴った。
その花のトンネルをくぐり終わると、もう建物の終わりに来ていた。

ルーマニアの学校では、小学校1年から4年までが一区切り。
その後は、再び進級の手続きをとらないといけない。
この学校は、4年生までが別校舎にある。

sisyu 017

町にはいくつもの学校があり、自由に選ぶことができる。
ただし、学校に近い生徒が優先的に入学できるというシステムがあるようだ。
この学校には、普通教育のクラスとプロテスタント教のクラス、
そしてStep by Stepという新しい教育法のクラスに分けられる。

息子には、その新しい教育法のクラスを選んだ。
教室には個人のテーブルやいすがなく、グループ学習を基本とする。
いかにもヨーロッパ的な、コミュニケーション主体の学習である。

sisyu 018

国語であるルーマニア語は、
ハンガリー人の子どもたちにとっては初めての外国語。
そして彼らの母国語であるハンガリー語があるため、
普通の子どもたちより負担が大きい。
そのほかに英語も選択授業で組み込まれ、
彼らにとっては、一度に2つの外国語。
息子にとっては、2つの母国語に2つの外国語を同時に勉強するという試練がある。

家に帰ると教科書の束を目にし、
自分が受けた教育とはまったく違うシステムに戸惑いながらも、
これから学校教育がスタートする。

anikonenikerte 030

心配することはない-もうひとつの声が聞こえる。
子どもたちは、私たち大人が思うよりもずっと柔軟で、楽しみを見つけることに長けている。
ちいさなのぼり坂や下り坂をいくつも乗り越えながら、
いつかは私たちが来たところへたどり着く。

そして、親である私自身も同じように、
ちいさな失敗や成功をくり返して、私たちの親がそうであったように
やがて自分よりも大きくなった子どもを手放していくのだろうか。
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Theme:海外の子育て
Genre:海外情報

comments(3)|trackback(0)|ルーマニアの育児|2011-09-26_05:10|page top

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No title
息子さんも いよいよ小学生ですね。
おめでとうございます。
きっと冷静に いろんな言葉をマスターして行かれると
思いますよ。
日本とは 方式も違うし 親は見守るしか無いのかも ですね。

秋ですね~。  そちらは日本よりも一足早く 気温が下がるのでしょうね。
秋の野花や 風景を拝見するのが また楽しみです。
Re: No title
どうもありがとうございます!
自分がたどってきた幼稚園、小学校という道筋と同じではありますが、
感慨深さが少し違います。
まったく違うので、親としても対処に困ることもありますが、
こちらも新しいこととして楽しんでいくしかないですね。

今年の秋はまだ雨が一度も降っていません。
毎年この時期は森にも原っぱにもキノコが出るのですが、
今年はどこか風景が乾燥していて寂しいです。
寒いのは好きではないので、
この秋が長くつづくよう願っています。

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