トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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カロタセグのきらめく伝統刺繍

カロタセグ地方。
なだらかな丘の裾に点在するいくつかの小さな村から成る。
手仕事を愛する者にとって、
そこはおとぎ話さながらの土地である。

kalotaszegi utazas2011jul 398

祝日には、箪笥の奥底から
母親や祖母からのきらびやかな衣装を引き出し、身にまとう。
そして、人生の節目節目を鮮やかに彩ってゆく。

IMG_3720.jpg

肩に豊かな刺繍を施したブラウス。
朱赤の文様が渦を巻き、どこまでも繰り返される。
嫁入り時の少女だけが着ることのできるもの。

ing2.jpg

つなぎ目に沿って刺繍がされたエプロン。
規則に従いながら、同時に個性を表すことのできる。
カロタセグの人々にとって、衣装こそが誇りなのである。

kalotaszeg11.jpg

刺繍からビーズへ。
時代の流れに合わせて、常に変化してゆく手仕事。
装飾を楽しむ人々の創造性はとどまることを知らない。

kalotaszegi utazas2011jul 027

長い冬がはじまると、
人々は想像のおもむくままに手を動かし、
世にも稀なる美しい品々で生活を彩るようになった。
それらは娘の嫁入りの時のために、清潔の部屋で大切に取って置かれる。

IMG_8196.jpg

住まいから、教会へ。
装飾を取り払った白い壁画を埋めるのは、刺繍のタペストリー。
女性たちは手に針をもち、そこに信仰心をも縫いこんだ。

kalotaszeg2012aug 449

一つ一つの手仕事には歴史があり、
手に汗をして生み出した人々の物語が潜んでいる。

SzekesKalotaszeg 1023

衣装、住まい、そして教会。
それぞれの場に寄り添い、人々の暮らしを豊かに育んできた
世にも稀なる手仕事の文化を紹介します。


誠文堂新光社
「カロタセグのきらめく伝統刺繍:
 受け継がれる、ハンガリーのきらびやかな手仕事」

book.jpg
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Theme:ルーマニア
Genre:海外情報

comments(10)|trackback(0)|カロタセグ地方の村|2013-09-11_06:45|page top

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非公開コメント

こんにちは
こんにちは。

お婆さんが手にしているエプロンの色彩が、今までに見たことの無い物で、とても魅かれました。縦に2本入ってる模様も刺繍なんですよね?落ち着いた色味が、ちょっとモダンな雰囲気でもありますね。新しい本、楽しみに待っています。

ところで、拙ブログでまた刺繍作品をアップしてみました。イーラーショシュの伝統的な柄とはちょっと違いますが、この刺繍がとても楽しくて、しばらく止まりそうにありません。

先日越前屋さんで糸を買ってきました。とてもツヤツヤして、ふんわりで見ているだけで、創作意欲が湧いてきます。
Re: こんにちは
yuccalinaさん、いつもどうもありがとうございます。

先ほどブログを拝見しました。
また素敵な作品ができましたね!
今回はフランス刺繍糸でおつくりになったのですね。
素材が薄いと、どうしても布がつってしまいますよね。
刺繍枠を使うとやりやすいです。
自然にイーラーショシュをご自分のものにされていて、
すこしインドや中東の刺繍のようにも感じられる、独特の雰囲気がありました。
(アフガニスタンの刺繍で、似たステッチを見たことがあります)

おばあさんのエプロンは、上地方のもので、
ボクロシュ(茂みの)ステッチと呼ばれるものです。
昔はこのタイプが一般的だったようですが、
ナーダシュ地方ではもっと華やかなものに変化したようです。
No title
聖子さん またもや美しい本のご出版ですね。
さっそく 予約しましたよ~。
そちらでも こう言った刺繍はだんだんと下火になって
今や 高齢者の方だけが辛うじて針を進めていらっしゃるとか。手にされているエプロンの刺繍の色は 何となく日本の
伝統色ですね。 歌舞伎を連想する色調です。
それにしても、娘の嫁入りの時に 最大の手の込んだものをと
言うのが 凄い話ですね~。
まぁ、日本のうち掛けなどもその類でしょうね。
No title
先ほど 書き忘れましたが、この本を私のブログで
紹介させて頂いてよろしいでしょうか?
一人でも多く 美しい手仕事の本に出会って欲しいと思います。
Re: No title
霧のまちさん、今度は作り方の本ではなく、
手仕事の背景についてのものなので、
写真、文章の量も多いです。

根気のいるフランス刺繍などはだんだん下火になっているようですが、
今は新しい世代の人たちが東欧の伝統刺繍に興味を持っているようです。

エプロンは原色のシルク糸を使っているので、
そういえば歌舞伎っぽい華やかさがありますね。
元々は布をはぎ合わせるためのもので、刺繍もずっとシンプルだったんです。

嫁入り道具の豪華なものは、日本でもよく聞きますね。
一式をすべて玄関に置いて、来客に見せていたとか・・。
このカロタセグ地方でも同じです。
ただここでは、買ったものではなく、すべて手作りというのが違いますが。

展示会へはいろいろな方がいらっしゃるので、
日本やその他の地域の手仕事の話を聞けるのを楽しみにしています。

Re: No title
もちろん、喜んでお願いいたします!
ヨーロッパにまだ、こんな地域が残っていること自体、
たくさんの方に知ってほしいです。
どうもありがとうございます。
No title
聖子さん、きょう やっと本が届きました。
なんと分厚いすごい本! まず どっしりしたボリュームにびっくり。  そして中は もっとびっくり!
ふんだんに美しい写真があって 詳しい説明も。
その土地での まさに集大成ですね。 じっくり読ませていただきます。  図案も載せて頂いてますので 編み物やししゅうにに応用したいと思っています。
現地の皆様も こんな立派な本に驚かれることでしょう。
Re: No title
霧のまちさん、ご報告をどうもありがとうございます!
(まだ私の手元には届いていないので、実感がありません。)

今回は文章の量が多かったので、
校正なども時間がかかり、大変でした。
カロタセグについての研究は盛んだったので、
資料にはあまり困りませんでしたが、
これだけの文量をまとめるのは苦労しました。

あの小さな地域にこれだけの手仕事が残っているのは、
ハンガリー文化圏においても特殊な地域だと思います。
それが、あのような形で一冊にまとめることができたことを嬉しく思います。
現地でも、このような本ができるようにと願っています。
カロタセグの村のおばあさんたちをはじめ、
子どもさん、お孫さんの世代にも見てもらい、改めてその価値を知ってほしいです。



管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: No title
Oさま、ご無沙汰しております。
お忙しい中、コメントをどうもありがとうございました。

11月の23日から展示会が始まります。
会期中は毎日、在廊すると思いますが、
念のため、お越しになる日時が分かりましたら
あらかじめご連絡いただけると有難いです。
小さな娘を連れて行きますので、あわただしくなりそうですが・・。
お会いできますのを楽しみにしております。