トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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ハーブティーで医者いらず?

トランシルヴァニアの人は医者嫌いが多い。
だから本気で、野草を煎じて飲めば病気が治る、または予防できると信じている(お姑さんもその口)。だから、このハーブティーはもっとも一般的な民間療法であるといえるだろう。
春になると、ビニール袋を片手に野原へ繰り出し、色とりどりの小さな花を一杯に詰め込む。これを倉庫で乾燥させ、一年にわたって消費するのである。
もちろんスーパーでも様々な種類のハーブティーがティーパックにして売っているが、自分で外から摘んできたものの方が信頼できるし、何といってもお金がかからない。

私もさっそく、ピンク色の花を無数につける人差し指ほどの小さな野草を袋一杯にして持ち帰った。袋の中は、少しだけつんと刺激的な、甘い香りも封じ込めていた。これはカッコウの草(タイム)という薬草で、咳止めなどになるという。

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かえって早速、沸騰したお湯にミントティーと混ぜて、そのピンク色の草を数本中に落とす。ふたをしてしばらく置いてから、ハチミツをたっぷり入れていただく。すると体の中が温かく、気持ちが落ち着くのを感じる。

ガラゴニャ(サンザシ)と呼ばれる春に花開く白い小さなお花がある。
その雪をかぶったように真っ白な茂みに顔をうずめると、甘い香りで一杯になる。

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すぐに花が散ってしまうらしく、今年は採集し損ねてしまった。以前、野原で出会ったおじさんがこの花を古い言葉で「神様の果実」と呼んでいたのを覚えている。
秋になると赤い実がなり、これはジャムに使うらしい。

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アベルの血(オトギリソウ)という不思議な名前の野草は、夏に黄色い花をつける。
なぜこんな名前かと言うと、つぼみを手でつぶすと、まるで血のような赤い液体がこぼれるから。旧約聖書で、アダムの次男カインが殺めた長男のアベルの血ということだ。
このお茶は、消化や神経に効くらしい。

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ハールシュファ(シナノキ)は、今の時期にまるでプロペラのようなものの先に小さな黄緑色の花が咲く。これをプロペラごとお茶として使うのだ。
その黄色い色のお茶は、コクがあって大変飲みやすい。私も大好きなので、今年は必ずとりに行こうと思っている。

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青イリンゴー(ヒゴタイサイコ、アカンサス)は、咳止めに良いとされるお茶。
夏に咲く、薄青いトゲトゲとした上品な花である。これは残念ながら飲みにくいお茶で、少し苦味がある。だが咳を止めるため・・・と我慢して飲まなければならない。

私の一番好きな花は、今の時期に町のいたるところで満開に咲いている野ばらである。
この甘く可愛いピンク色、花の中心から伸びる黄色いおしべはまるで線香花火のよう。香りもバラなので、かぐわしい。ただ難点はトゲがあること。

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お茶にするのは、花でなくこの実のほうだ。
秋になると、赤く細長い実がたわわになる。これがローズヒップである。なんでもビタミンCを多く含むらしいので、ジャムやお茶に用いられる。ヨーロッパでは、冬に閉ざされる前の自然の恵みであるといえる。
そのものの味は、少しトマトのような風味と甘酸っぱさが特徴だ。こってりと濃厚な味わい。

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そして最後に、定番のカモミールを挙げたい。
チェコの有名なアニメ「小さなモグラ(クルテック)」の中で、モグラのクルテックが友人のウサギが病気であることを知り、世界中を旅してカモミールを探す。結局どこにも見つからないと絶望して帰ると、自分の住んでいるところにあったというオチである。それくらいカモミールが病気に効くということだろう。

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私が出産をした後も、病院で受けた手当てにカモミールティーを使っていたのには驚いた。
そして息子をはじめてお湯に入れたときも、せっけんは使わずカモミールティーで洗うようにと医者から言われた。
もう一つの使い方は、目が充血しているときに用いるカモミールの蒸気療法である。
まず大きなタオルを頭からかぶって、熱いカモミールのお茶を鍋一杯持ってきて顔の下に置く。なるべく目に蒸気を当てるようにして、下を向いているだけである。きっとお肌にも良いのではないかと私は思っている。

カモミールのティーパックは日本でも手に入るので、この療法ぜひお試しあれ!

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*ちなみにこの医者嫌いの訳はだんだん飲み込めてきた。
私も現在風邪を引いて久しいが、おととい病院に行ったときのこと、患者は待合室に一杯。受付もないから、自分が何番目に来た患者か覚えていないといけなかったのだ。みな不機嫌を隠しもせずに座っている。口げんかすら始まる始末。
私が診察室に入ったのは、来てから一時間半後のことだった・・・。その後、薬局でも並ぶこと40分(しかも立ったまま)。これでは、患者もますます体調を崩しかねない。
だから病気になる前に、ハーブティー療法をしたほうがましである。

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ブログのデザイン変わったんですね。
前のも好きでしたが、新しいのも淡い色使いで可愛いです!絵文字も使えるみたいですし…

カモミールの蒸気療法は私も是非やってみようと思ってます。1日OAを使う仕事なもので…

そちらの病院は自分で何番目の患者か覚えておくなんて、そりゃー喧嘩になりますよね。

日本では1分間診療なんて言われていますが、そちらも同じ感じなんでしょうか??


サヤさん、新しいデザインお気に入っていただけて嬉しいです。
訪問者1000人を超えた記念に、新調しました★
今の時代には珍しく、暖かい感じがしますよね。イラストレーターのamyccoさんの作品で、私もすぐファンになってしまいました。
amyccoさんのブログはこちら。http://caffepulcino.blog13.fc2.com/?no=476

カモミールの蒸気療法オススメです。
一日疲れた目ををきっとやさしくいたわってくれるでしょう。お仕事、がんばってくださいね。

トランシルヴァニアの診療所、ひどいですよね!できるならば、もう行きたくないです。でも診察は、丁寧ですよ。皆さん公務員なので、患者さんの数はそう関係ないみたいでなので・・・。ただお給料がそこまで高くないので、お礼金みたいなのはあるそうです。