トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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6月の麦畑

ブラショフからの帰り道、
あまりの見事な風景にあっと声をあげて、車を止めてもらった。
一面の麦畑の中に、目の覚めるほどの真っ赤なポピーの花が一瞬目に映ったからだ。

あぜ道に車を置いて、
その風景をひと目見ようと国道沿いを歩いていく。
道すがら、すでに娘は真っ赤な妖精のような花を一輪つんでいた。

IMG_9847.jpg

ここは、セーケイ地方とザクセン地方との境。
あの丘のふもとには、セーケイの青い教会が見事な小さな村がある。

viragos mezo

ここではどこにでも見られる、自然に生まれた花畑の見事さにかなうものはない。
カモミールが涼しげな白色と太陽のしずくのような黄色、
そして爽やかな香りをこちらに投げかけている。

IMG_9856.jpg

子どもたちが大きな葉っぱを見つけた。
2歳の娘の背中にのせると、まるで蓑のようだ。

IMG_9863.jpg

目の前に広がる、果てしない黄金色の海。
その向こうに、誰が植えたのでもなく自然に赤い花が群生している。
誰かに見てもらうのをただ待っているという訳でもなく。

IMG_6326.jpg

胸まである麦の穂に遮られて、先へ進めない。
できることなら、この黄金色の海を泳ぐようにしてどこまでも進みたい。

IMG_9864.jpg

夏に咲く野の花で、これほど鮮やかに目を惹きつける花はない。
シフォンのようなやわらかな花びらも、
貴婦人のスカートのようなその姿形も・・。

IMG_9891.jpg

その時そよ風が吹いて、音をたてて麦畑がそよいだ。
青々とした麦色の中で朱赤の妖精たちが舞っていた。

IMG_9920.jpg

初夏の一日を鮮やかに染め上げる麦畑の風景を目に焼き付けて、
この一本道をどこまでも歩いていこう。
永遠につづくかのような夏の日々も、やがて緑を枯れつくし、
いつか終わりがやってくる。

IMG_9900.jpg
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comments(4)|trackback(0)|自然、動物|2015-08-06_21:49|page top

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No title
日本にはないものがいっぱいありますね。
赤いポピーの野原はヨーロッパや中央アジアにも とても多く
羨ましいほどです。 カモミールの原もステキです。
そのまま採ってお茶にできますね~。
初夏は一番美しい季節なんでしょうね。
Re: No title
霧のまちさん、日本は猛暑の最中のようですね。
いつか中央アジアのポピー畑も見てみたいものです。

今この時期にだけしか見られない野の花のある風景は、
出合ったら本当に幸運だと思います。
夏の風景で一番好きなのが、麦畑です。
麦の穂の中に咲く、朱赤のポピーや涼やかなブルーの矢車草、
雪のように白いマーガレットなど。麦の色とこの色彩がぴったりと合います。

カモミール茶は大好きなのですが、
この花芯だけで抽出すると聞き、手間がかかるのでまだ挑戦していません。


No title
こんにちは。
素敵な野花の写真をありがとうございます。

カモミールですが、わが家では昨秋種まきをして、今年の春には沢山花を咲かせてくれましたが、湿気と暑さに弱く、だいぶん前に枯れてしまいました。カモミールティーも挑戦しましたよ。お花の部分だけ摘んで、2、3日天日干しするだけですので、簡単に出来ます。

但し、カモミールにはジャーマンとローマンの2種類あって、ハーブティーに適してるのはジャーマンです。ローマンは苦味が強く、飲みにくいそうです。写真を見る限りでは、お花の丸みなど、ジャーマンの特徴か見られるようですが、葉っぱや茎に香りがついてないのを確認すると良いと思います。ジャーマンは花だけ香ってローマンは全体に香りがあるそうです。

風邪の予防や引き始めにも良いハーブティーなので、夏の間に作って保存するのも良いかと思いますが、ウチのは少ししか取れなかったので、既に飲みきってしまいました。
Re: No title
Yuccalinaさん、こちらはカモミールはどこにでも生えている野草ですが、
二種類あるなんて初めて知りました。
今度見かけたら、よく香りをかいで確かめてみますね。

こちらもよくカモミールティーは飲みます。
特に生まれたばかりの赤ちゃんを入浴させるときや、
産後の母親の治療にも洗浄するのに使われるんです。
日本ではそこまで馴染みのないお茶ですが、
こちらでは薬草の意味合いが強いです。

自然の花畑はやはり6月ごろが一番美しいですが、
残り少ない緑の季節を楽しみたいと思います。