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トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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カロタセグのバラが枯れた夜


20日の夜、古き良き時代を知るカロタセグの花が枯れた。

小さな村で生を受け、

その村で育ち、子孫を残して大地へと返っていった。

 

ほぼ一世紀にわたる長い生涯も、

夢のように短かったと私に告げた。

カロタセグの宝を詰め込んだ美しい部屋を守りつづけ、

きらめくビーズで刺繍した花をつぎつぎと生み出した。

少女のような心をもち、

美しいものを愛してやまなかった。

 katineni (3) 


カロタセグへの扉を開けてくれたのも、彼女だった。

カロタセグは刺繍だけではない。

ビーズやプリント布や、さまざまな新しいものの中にも

確かに美しさが宿っていることを教えてくれた。


katineni.jpg 


惜しむことなく、あらゆるものを与え、

愛情を注いでくれた。

クリスマスを待たずに旅立った、おばあちゃん。

もしかしたら、天使に姿を変えて私たちのもとへ降りてきたのかもしれない。

 

空っぽの心に、生のきらめきを放つビーズのボクレータが語りかける。

たくさんの楽しい思い出が、私を慰めてくれる。

一日も早く、冬の冷たい大地に花を捧げたい。


katineni (4) 


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comments(2)|trackback(0)|カロタセグ地方の村|2017-12-28_15:13|page top

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No title
手芸を受け継いで来た彼女たち、高齢者ですから いつかは来るその日。
美しく可愛い作品には永遠に彼女の面影が残りますね。
それにしても 何と華麗な作品たち!!  日本のワビサビ文化とは全然
違って明るさやきらめきが躍っていますね~。
でも彼女たちは 最後までそんな美をたくさん残して生をまっとうしたのですから
きっと満足かと思います。 ご冥福をお祈りします。
Re: No title
霧のまちさん、どうもありがとうございます。
わずかな人生のうちで何かを残すことができた人は幸福ですよね。
おばあちゃんの手仕事は「生」のエネルギーで満ち満ちていて、
最盛期の作品群はどうしても手放すことができません。
おっしゃるとおり、躍るようなきらめきや明るさ・・・。
いつでもこの刺繍を見るたび、おばあさんの手の温かみが感じられます。

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