トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

カテゴリー

FC2カウンター

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

これまで書いた記事は・・・

全タイトルを表示

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Feed Me!

トランシルヴァニアへの扉  - Erdely kapuja-のRSSフィード

ブログ翻訳

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
comments(-)|trackback(-)|スポンサー広告|--------_--:--|page top

不思議な装置。

以前から気にはなっていたのだが、
村のおばあちゃんの家の庭に不思議な装置がついていた。

知らない間に、井戸のそばにそれはあった。
「井戸が古い」と前から聞いていたので、
きっと井戸の水の浄水装置かなんかだろう・・・と勝手に思っていた。
だから近づいてよく観察しようとも思わなかった。

気になっていながら素直に聞いてみない、
これは大人の悪い癖である。
息子ならすぐに「これなあに?」と尋ねるのに。

そんな風に気になりつつもあえて確かめて見なかったこの装置の
正体が数日前判明したので報告をしたいと思う。

この物体、タテは2m50cmほどはある。
細長いはしごのようなものの上に、
巨大なドラム缶が乗っている。
それだけの粗末なつくり。

ある晩方、お姑さんが洋服を脱いで
「ちょっとシャワーを浴びに行くわね。」といったのだ。

私は耳を疑った。
この村の家には風呂もシャワーもないのはよく知っている。
そして、はっとした。

あれがシャワ室・・・

上のドラム缶に、ポンプで水を引いているらしい。
どうやって暖めるかというと、ソーラーパワーだ。
自然の恵みはすばらしい。

そして、お姑さんはバスローブひとつで庭に行き、
シャワーを浴びた。
しばらくして、「気持ちよかった。」と笑顔で出てきた。

そして翌日・・・
私も初体験をすることになった。

faluban2 101


夕暮れ時の寒い時間はいやだったので、午後の日差しの中外に飛び出し、脱衣をする。
無論、着替えを置く場所などないから、木の茂みに放るだけ。

あの装置の中に入ると、なるほど上にシャワーがちゃんと乗っている。
ものすごく固いスイッチをどうにかひねって、
水が出てきた・・・

水は冷たい。
しばらく待ってもなかなか温かい水は出てこなかった。
仕方がないので、簡単に体を洗ってすぐに出る。

「早かったね。」と驚くみんなに、
「シャワーの水は冷たかった。」と早速報告。
それでも私の後に入った旦那は、30分ほどシャワーを楽しんでいた。

こんな風にポンプで水が引けるなら、
どうして台所にも引かないのだろう・・・?
毎回、飲み水や生活水のために井戸からバケツ2杯を運ぶのはかなりの重労働である。

それでも、簡易にでも工夫をして作ってしまうという
この土地の人の創造力のたくましさは注目すべきだと思う。

冬はほとんど部屋で寝たきりのおばあちゃんの、
ベッドのそばに置いてあったいす。
あれが簡易トイレの役割をしていると知ったときには驚いた。
そのいすには、確かに大きな穴が開いていて、下には水を入れたバケツがおいてあった。

昔、祖父の介護を手伝った時に、簡易トイレを探して回った記憶がある。
どうしてこんな簡単なことを思いつかなかったのだろう・・
日本人はやっぱり平和ボケしているのだろうか?

マッチを削って爪楊枝にしたり、他にもいろいろあるはずだが思いつかない。
このちょっとした発想の転換を、トランシルヴァニア人に見習うべきじゃないだろうか。
きっと便利なだけがよいことではない。
皆さまはどう思われますか?




スポンサーサイト

Theme:東欧
Genre:海外情報

comments(0)|trackback(0)|文化、習慣|2008-07-02_05:31|page top

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。