トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

カテゴリー

FC2カウンター

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

これまで書いた記事は・・・

全タイトルを表示

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Feed Me!

トランシルヴァニアへの扉  - Erdely kapuja-のRSSフィード

ブログ翻訳

コウノトリと暮らす村-ビタ

セーケイ博物館を出てから、おばあちゃんの住む村へと向かう。
その前に、コウノトリを見たいという私の希望でビタという村へ寄ることになった。

駅で電車に乗って出発を待つ。
先ほどまで電車の中で興奮気味だった息子が不意に静かになった。
耳を押さえて、目をきょろきょろとさせている。

sekelyi muzeum 025

どこからか電車の近づく音。
そう、トランシルヴァニアの電車は(特に国際列車の場合)ものすごい音を立てて止まるからだ。
息子はその音を聞かないように、耳をふさいでいた。

やがてこのローカル列車もゆっくりと走り始めた。
のどかな田園風景がコマ送りになる。

3番目の停車駅で降りると、そこは畑のど真ん中。
村まではあぜ道を歩いていかなければならない。
途中、プルーンの木を見つけた。
枝には、黄色や赤の丸い実が鈴なりになっていた。
見るからに美味しそう。

sekelyi muzeum 026

これはハーブティーの記事でも紹介した、青イリンゴー。
幻想的な青い色の茎と花。
上に乗っかっていた虫は、この直後には息子の遊び相手にされていた。

sekelyi muzeum 027

やっと村が近づいてきた。
後ろからは馬車が追い越して行く。

sekelyi muzeum 030

なんだか珍しい花・・・と思ったら、これけしの花。
ここではけしの実をよく食べるから、こんな風景も見られる。
けしの葉っぱは、麻薬にも使われるそうだから
こんな風に堂々と栽培されていいものか心配だ。
麻薬が合法化されているオランダ人の旅行者でさえ、これを見て驚いたと聞いたことがある。

こんな可愛い門も見かけた。
ちょっとどぎつい緑だが、チューリップの形が素敵だ。

sekelyi muzeum 032

この家は村の郵便やさんもしているらしい。
屋根では白いハトを飼っているようだ。
・・・まさかこれが手紙を届けるはずはないだろうが。

sekelyi muzeum 033

電線の上では、ツバメが毛づくろいをしている風景も。

sekelyi muzeum 035

「まずはお墓を見に行こう。」
という旦那の提案で、村はずれの墓地を目指す。
今から5年前、私たちはお墓の調査をしにここへ来たことがある。
木で彫られた小さなお墓は今に生きるフォークアートである。

途中では、アヒルが泥水で水浴びをしていた。
気持ちよさそうだ・・・と見てると、私たちを警戒して急に方向転換。

bita.jpg

お墓の周りには、木がたくさん植えられていてちょっとした林のようだ。
トランシルヴァニアの空気は乾燥しているから、日陰に入ると急に涼しくなる。
だから汗をかくこともはとんどない、と言っていい。

sekelyi muzeum 038

ビタの墓地は、大きな木で覆われていてひっそりと静かだ。
今でこそ巨大な墓石を置く習慣であるが、昔は全て村人の手によって彫られた木の墓標であった。
ちょうど、人の頭と足の部分に1つずつ、斜めに傾けて土にさしてある。
この墓の由来と、伝播、モチーフを探りにこの地方を歩いて回った。

さて墓を出ると、やっと念願のコウノトリの巣を発見。
思わず興奮する。
家の主人に頼んで、庭まで入らせてもらい撮影した。

大きな納屋の屋根に、身を寄せ合うようにして大きなコウノトリが立っている。
巣の下ににじんでいる白いものは、おそらくフンであろう。
私が近づくと、一羽が外に飛び立とうとした。
・・・と思ったら、ただ巣から出てきただけ。
こんな風に立っていると、まるで彫刻か何かのようだ。

golya8.jpg

そして、大きな羽を羽ばたかせて、飛ぶ練習をしているらしい。
兄弟たちも「がんばって!」と見守っている。

golya.jpg

家の主人は、私の珍しがるのが面白いのかニコニコして見ている。
「自分の家にコウノトリが住んでいるなんて、いいですね。」というと、
「毎年、ここに巣を作るのよ。」といった。

細い通りを歩いてゆくと、また発見。

Clipboard01.jpg

そして、電信柱の上にも。
巣の下には、すずめが住んでいるらしい。
大きなコウノトリが全部で5匹、頭を出している。

golya3.jpg

golya4.jpg

私たちが近づくと、驚いて飛び去っていってしまった。
もうこのコウノトリたちは、飛べるのだ。

golya7.jpg

彼らが飛び立つのは9月の初旬・・・
こんな光景が見られるのも、あと一ヶ月ちょっとである。
夏の風物詩である彼らの姿が見られないのは、寂しい気持ちだ。

次は、畑でえさをつついているコウノトリの姿を見たい。

スポンサーサイト

Theme:ルーマニア
Genre:海外情報

comments(4)|trackback(0)|セーケイ地方の村|2008-07-27_02:52|page top

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

非公開コメント

はじめまして
ブログ村からきました。
ルーマニア人の夫とオランダに住んでいます。
しかし、すごいですね、コウノトリの巣v-405
思わず興奮するの、よくわかります!
オランダにも鳥はいっぱいいますけど、こういうのは見たことないです。
コウノトリも見たことないけど、よく考えたら電柱もオランダにはありませんでした(^^)
それにしてもこんな大きな鳥がいっぱい、電柱の巣の上に!!
すっごく面白い光景です。

トランシルヴァニアも自然がいっぱいでいいですね~v-290
みくにゃんさん、始めまして!
わざわざブログ村からお越しくださり、ありがとうございます☆

ルーマニア人のご主人さまがいらっしゃるのですね。ご主人様のお里はトランシルヴァニアでしょうか?

コウノトリは、特別この辺りに多いそうですよ。西欧諸国よりも東欧圏に多いそうです。
はじめまして。

とってものどかな風景と沢山の動植物に囲まれた自然が素敵なところですね。
コウノトリは飛んでいるのは見たことありますが、巣を見たのは初めてです。
大きな巣を作るんだよと聞いていましたが、本当に大きい(笑)。

また、ブログに寄らせてもらいます。
ゆるむたさん、はじめまして。
訪問してくださって、ありがとうございます。

コウノトリの巣、余りに大きいので落ちて気やしないかと心配です。
こんな大きい鳥と巣が、通りにいくつもある風景は圧巻ですよ。

また、遊びにいらしてください♪