トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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ルーマニアの幼稚園

私たち一家がルーマニア、トランシルバニアにある町
シェプシ・セントジュルジに引っ越してきたのは2月のはじめ。
息子は、2月の終わりに晴れて幼稚園児となった。

家から徒歩3分ほどにある、
その名も「白雪姫幼稚園」である。
はじめに姑に連れられて、見学に出かけた。

ある人によれば、ルーマニアでは子供の数が増えているのに保育園や幼稚園の施設が不足していて、なかなか希望通りのところに入るのが難しいという。
それを聞いて、あわてて探すことになった。
村はずれのジプシーばかりの地区にでも入れられたら大変だからである。

姑は同じ村出身の園長がいるというので、安心しきっていた。
元共産主義国なので、こういうツテやコネはものをいう。
しかし残念ながら、園長先生は外出中。
仕方がないので、中を見学をさせてもらうことに。

保育園の外観は、白くて四角いコンクリートの物体、
としか喩えようのないものであるが、中に入るとアットホームな空間に変わる。
入り口には、アンティークな糸つむぎ機や農家の家をイメージした部屋がある。
や階段を上るところには、織物やフェルトのオブジェが飾ってあり、トランシルバニアの地方色にあふれている。思わず「素敵。」と声に出してしまう。

白雪姫幼稚園のロビー

今年の一月までM県で通わせていた保育園は、
アンパンマンなどのキャラクターもので飾られていたので、主人は閉口していた。
彼はなんでも子供の趣味に合わせてしまう(もちろんそうでない所もあるはずだが)、日本の幼稚園、保育園に幻滅を感じていた。

まず、午前中だけの部を見せてもらう。
明るい部屋に、子供たちが仲良く座って食事をするところであった。
どうやら10時のおやつらしい。
ルーマニアでは、10時にサンドイッチのような軽食を食べ、昼食は2,3時ごろ。
12時に決まってお腹の虫がなる、日本の習慣とは違う。
先生が出てきた。
私たちが事情を話すと、15人の子供を一人で見ていて手があかないこと、途中でまたほかのクラスに移ることとなったら、息子にとっても気の毒だという。

次に向かったのは、一日中預けるクラス。
部屋をのぞいてみると、可愛い子供たちがオレンジの皮をむいているところであった。
先生が息子にも渡すようにというと、
天使のような子供たちがオレンジの皿を息子の前に差し出した。
先生はエキゾチックな容貌の(東洋の顔立ちのこと)息子を見て喜び、褒めちぎったが、やはり返事は先ほどのクラスと同じであった。ここは20人であるという。

どこも子供たちの数に対して、保育師の数が少ないようだ。
私は、果たして入れるのかと不安になった。

園を出ると、旦那が
「子供たちは、大人と違って、金髪が多いだろう?」といった。
そういえば、ルーマニアの人はほとんどが茶色か黒に近い毛の色であるが、
あそこの子供たちは、まるで天使のような明るい金髪が多かった。
大人になるにつれ、色が濃くなってゆくという。

旦那も、今でこそこげ茶のパンチパーマのような巻き毛であるが
(日本では本当に天然か、と不思議がられていた)、子供のころは金髪で直毛であったという。
4,5歳ごろに色が黒っぽくなり、7,8歳ころに巻き毛になったという。
・・・不思議である。

後ほど、姑が息子を伴って園長室に花束を持ってゆき、
月曜日から午前の部に通ってよいという知らせを運んできた。
思ったより簡単で、拍子抜けした。

このようにして息子は、晴れて幼稚園デビューを飾ることになった。







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comments(0)|trackback(0)|ルーマニアの育児|2008-03-23_02:27|page top

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