トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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花ちゃん、誕生

友人に赤ちゃんが誕生したのは、8月のはじめ。
自分の子供のときは、はじめの一ヶ月が果てしなく長く感じられた。
それなのに人の子供の場合は、もうこんなに大きくなって・・・と思うのが不思議だ。

私たちは一度、病院で赤ちゃんと対面したのだが、今回はそれ以来はじめて。
友人のペーテルが車で来てくれたので、プレゼントの揺りかごを乗せて村まで直行した。

ペーテルはダンナの高校時代の同級生。
今はその母校で、彫刻を教えている。
今学期を最後に、産休に入ったそうだ。

ここトランシルヴァニアでも、女性の産休は珍しくはないが男性が取るというのは初耳だ。
ちょうどその日に役所で手続きを取ったそうだが、そこでもかなり驚かれたらしい。
それでも、こんな素晴らしい制度があるのだから利用しない手はない。
二年間、産休手当てをもらえるというから、うらやましい話だ。

彼らの家に来たのは、3月以来だから様子もすっかり変っている。
あの時は全てが冬色一色だったが、今は緑で満ち溢れている。
こちらはショムといって、グミに似ている果実。
赤くていかにも美味しそうだが、酸味が強くてこのままでは食べにくい。
家の主は、使わないと言うので、ダンナがジャムにすると張り切って、収穫を始めた。

VIrageknal 034

最近、木を見ると無性に上りたくなる傾向があるらしい・・・

VIrageknal 033

ペーテル作の、彫刻も庭に飾ってある。
キノコ雲を想わせるような形だが、暖かみがある。

VIrageknal 031

そして、彼らの新居も様子が変った。
ダンナとバルニが応援に駆けつけて、今年の春に柵を取り付けたからだ。
ハート型の模様がかわいい。

VIrageknal 030

そして、初めて顔をあわせる家族はもうひとり。
ビルマネコの、ゴンボーツ(団子)ちゃん。
なぜこんなヘンテコな名前がついたのか知らないが、美しくて絵になるネコ。
グレーの涼しげな瞳、そしてフワフワとした銀色に輝く毛並み。
しばし、赤ちゃんのことを忘れてネコに夢中になる。

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肝心の主役、ヴィラーグ(花)ちゃんはただいまお休み中。
ベランダに腰掛けて、しばらくおしゃべりをしていると・・・・
可愛らしい、か弱げな泣き声が時折聞こえてきた。
男の子と女の子では、こうも違うのか。
息子のときの激しい泣き方とは大違いである。

そろりと忍び足で、寝室を覗かせてもらう。
部屋の端に、深いブルーのベッドに小さな体が見えた。
生まれたばかりの赤ちゃんの神聖な雰囲気が漂っている。
私のプレゼントしたブランケットに包まって、安らかに寝息をたてていた。

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しばらくして授乳の時間が来たので、カティが部屋に入ってきた。
息子も興味津々で赤ちゃんを見つめる。
「ほら、ヴィラーグに歌を歌ってあげて。」と促したので、幼稚園で習った歌を奏で始めた。

「ヴィラーグたちの家で、明かり(ヴィラーグ)がともっている。
 もうカエルを揚げちゃった・・・・」

VIrageknal 007

そして、おっぱいを飲む赤ちゃんを熱心に見ているので、何かを思い出すのかと思ったら・・・
「どうして、黒いの?」と不思議そうに胸を指差した。
お腹を子供に宿した時から授乳している間、なぜか胸が黒ずむ。
意外な質問に、私たちはただ苦笑をするばかり・・・

赤ちゃんをまじまじと眺める。
白い小枝の様な細く長い指に、まるでサクラ貝のように透明なピンク色の爪がのぞいている。
そして、あの小さな足。
フワフワと柔らかくて、土を踏むには余りにも美しすぎる。
何から何まで、こんなにきれい。
まさに天からの授かりもの。

VIrageknal 010

やがて、ヴィラーグの目が開いた。
深く澄んだ青色の瞳に、きりっと上がった目じり。
父親のそれを想わせる。

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私も当時は、生まれたばかりの息子の顔を穴が開くほど眺めたものだ。
母親以上に、生まれたばかりの子供の顔を細部までよく知っているものはいないと思う。
思わず時を忘れてしまうほど。
カティが子供を見つめるその姿を見て、そんなことを思い出す。

次に会うときには、どんな驚きを与えてくれるだろう。
子供の成長はあっという間だ。
だから一瞬一瞬を目の奥に刻みこむようにしないといけない。

帰りの駅で見かけた、ホップ。
夏の終わりに珍しい、新芽の緑。

VIrageknal 024

花ちゃんのお部屋の写真はこちら
カティの素敵なハンドメイド作品、満載です♪
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comments(3)|trackback(0)|ルーマニアの育児|2008-09-06_04:59|page top

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赤ちゃんの横にあるのは?
△の物は枕かな?これは転がり防止??なんだかちょっと良いかも。
今白樺細工でガラガラのような物が出来ないか試作中…でも周りに赤ちゃんがいないので試すのはいつになることやら。

それにしてもぱっちりと切れ長な目で可愛いですね~。
天使ちゃんですね!
お久しぶりになりました。
お元気ですか?
トップが羊ちゃんになっていて
トランシルバニアらしいですね。

8月は買い付けから、店の商品入れ替えで
やっと先日落ち着きました。

大樹くんは、また一段と大きくなりましたね♪
相変わらずいい笑顔(^-^)

あ~ 赤ちゃんってなんて可愛いんでしょう!神々しいですね~
猫ちゃんのおくるみ、可愛いです。

8月の天使
越後屋さん。
△の物は、ご推測の通り転倒防止の枕のようです。赤ちゃんが気がついたら、うつ伏せになっていた・・・ということがないように、お母さんの心遣いですね。

生後1、2ヶ月の頃でした。
息子のベッドの上の本棚から、分厚い本が息子の頭めがけて墜落したこともありました。
他にも、息子を横に置いてベッドで寝ていたら、気づくとベッドから顔を下に落ちたことも・・・同じ母親でも大違いです。

白樺細工のガラガラ、素敵でしょうねー!もしできたら、ぜひHPで見せてください。

CARINAさん、お久しぶりです!
本当に赤ちゃんは、神がかった美しさがあると思います。ネコちゃんの毛布も、ショップに出そうかとも思いましたが・・プレゼントしました♪
CARINAさんも、お店の方でお忙しかったのですね。いつか遊びにいけるといいです。

大樹は大きくなりました?
ひと夏でも、色々なことを経験して・・体も心も大きくなったら嬉しいです。