トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-

古きよきヨーロッパの面影を残す、トランシルヴァニアへの扉をそっと開いてみませんか?

::自己紹介::

谷崎 聖子

Author:谷崎 聖子
1978年宮﨑生まれ。
大阪外大、ハンガリー語学科卒業。
ブダペスト大学で民俗学を専攻。
ルーマニア、トランシルヴァニア地方のフォークロアに惹かれて、セーケイ地方に移住、結婚。
三人の子育て中。

伝統手芸研究家。
トランシルヴァニアの文化、手しごとを広める活動をしています。主な著書「トランシルヴァニアの伝統刺繍 イーラーショシュ」、「カロタセグのきらめく伝統刺繍」。

東欧雑貨ICIRI PICIRIFOLK ART Transylvaniaのオーナー。

詳しくは、森の彼方-トランシルヴァニアへの扉をご覧ください。

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風邪封じの薬

風邪のはやるこの季節、
日本なら生姜湯や卵酒、ネギなど・・・
昔から風邪に効く薬は、親から子へと言い伝えられてきている。

トランシルヴァニアでは、塩が効くという話。
息子が風邪を引いたときに、
塩を炒ったものをフキンで包み、
それをのどに当てて寝るとよいと聞いた。
早速試してみたが、息子が嫌がったため
やむなく中止。

翌日フキンを開いて触ると、
中の塩はまだ温かかった。
きっと、この保温効果がいいのだろう。

そして、もうひとつは大根シロップ。
こちらの大根の品種は、皮が真っ黒で
カブのように丸くて太い。

mikulasnap 003

この分厚い皮をきれいにむいて、
中央に大きく穴を開ける。
それから箸で下まで穴を貫通させておく。

mikulasnap 001

それからこの穴に、砂糖をサラサラ・・と流す。
穴が一杯になるまで入れても大丈夫。

mikulasnap 002

そのまま一晩置いておくと・・・
砂糖が大根にしみ込んで、
穴を伝って下に落ちていく。
こうして出来たのが、「大根シロップ」である。

mikulasnap 010

こちらの乾燥した空気のせいで、
大根はもうカラカラに干からびてしまった。
大根の栄養と砂糖の甘みが混ざった
このお薬の味は、息子にも大好評。

良薬はたくさんあるけれど、
風邪は引かないに越したことはない。
皆さまも、どうぞお気をつけください。


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comments(8)|trackback(0)|トランシルヴァニア食文化|2008-12-12_05:39|page top

トランシルヴァニアへ

ここ一ヶ月間お休みしていたブログは、
来週には更新される予定です。

宮崎~大阪をフェリーで一晩、
大阪~ヘルシンキを飛行機で10時間、
ヘルシンキ~ブダペストを飛行機で2時間半。
ブダペスト~ルーマニアのトランシルヴァニア地方の都市セントジュルジまで一晩・・・

私達の旅が、また始まります。

comments(2)|trackback(0)|トランシルヴァニア食文化|2008-11-15_17:03|page top

トランシルヴァニアでゴボウ・パーティ

まさかこんなところで、ゴボウが豊作になるとは思いもしなかった。
ダンナが偶然にも持ち帰った
ゴボウの種・・・
これで今年はたくさんのゴボウが実ったのだ。

ICIRIPICIRI11083

日本からの野菜の種を植えることは、賭けである。
風土も気候も違うのだから。
セロリは全くダメ。
ニラはあっという間に、花が咲いてしまった。
シソは生えてきたが、ぱりぱりの乾燥したものなので
イマイチどう使っていいのやら分からない。
(もう雑草状態・・・)

boodsz 080

その中で、意外な発育を見せたのが水菜。
そして今回のゴボウ。

もちろん友人たちもこの不思議な根っこなど見たことも食べたこともないから、
ゴボウ尽くしのパーティは大盛況。
ただゴボウをてんぷらにしただけで、喜んでもらえるのだから
楽なものだ。

本当にこの太さといい、水分の多さといい最高のゴボウ。
ゴボウの産地をかかえる宮崎においてさえ、こんな品はスーパーでもまず見かけない。

それでも、どうしてこれほどまでにゴボウがこの土地を好むのだろう?
日ごろお世話になっているWikipediaで検索してみた。

「ゴボウ(牛蒡または牛旁、学名: Arctium lappa L. )は、キク科の多年草。ユーラシア大陸原産。」
縄文時代には渡来していたはずのゴボウ・・・
それを食するようになったのは、江戸時代から。
ということは、やはりあの根っこを食べるのには抵抗があったに違いない。

「ヨーロッパなどでは初夏に若葉をサラダとして食べることもある。」
とあるが、ここトランシルヴァニアではそんな習慣はない。

「第二次世界大戦中、
捕虜に食べさせる物が無かった旧日本軍は、
ゴボウを調理して捕虜へ提供したところ、
「草の根っこを食べさせられた」と捕虜虐待の汚名を着せられた話がある。
(はだしのゲンでその描写がある。)」
・・・そんなに、ゴボウを食べるというのは、珍しいことなのだ。
普段普通に食する私たちには、不思議でたまらない。

Wikipedia の素晴らしいところは、
各国の言語に対応しているので、辞書なしでも名前が調べられること。
私もMagyar(ハンガリー語)をクリックしてみた。

そして出てきた言葉 Közönséges bojtorján・・・
この名前を読んだとたん、みなの表情が変わった。
これは、ここトランシルヴァニアでも多い雑草のひとつだったのだ。

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確かにこんな花、見たことがある。
ゴボウの花だなんて、思ってもみなかった。
こんな雑草の根っこが食べられるなんて、皆も思ってもみなかっただろう。
ゴボウがこの土地で豊作の意味もこれでやっと分かった。

来年はもっとたくさん植えて、
市場へ持っていこう・・・そんな考えもよぎる。
トランシルバニアでゴボウが食卓にあがる日もそう遠くはないかもしれない。

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comments(8)|trackback(0)|トランシルヴァニア食文化|2008-09-30_07:04|page top

カボチャいろいろ

トランシルヴァニアの秋の味覚の中でも、
私のお気に入りはカボチャである。
その味も形も実にさまざま・・・

こちらは夏の終わりに畑で収穫されたカボチャ。
スイカ並の大きさでいかにも美味しそうだか、
食用ではなく、ブタのえさになると言う。

VIrageknal 022

VIrageknal 023

夏の終わりから収穫できる、
「煮カボチャ」は細長くて、中は水分が多い。
カボチャというよりもま、むしろ冬瓜のようだ。
摩り下ろして、クリームソースにしたり、
スライスしててんぷらにすると美味しい。

これよりももっと美味しいのは、「焼きカボチャ」。
平べったくて大きい。
切ると、中はオレンジ色。
スライスしたものをオーブンに入れて焼くと、
外はぱりぱりで中はホカホカ。
クリとサツマイモの中間といったところか。
野菜とは思えないほどの甘さで、
ヘタなお菓子よりもずっと美味しい。

息子に食べさせるのを楽しみにしているのだが、
もう少し待たなくてはいけない。

市場で見かけた、可愛いカボチャ。
お正月の飾り餅のよう。
これは、「飾りカボチャ」と呼ばれていて、
その名の通りただの飾りだ。

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ひいおばあちゃんの村で収穫された、飼料用のかぼちゃ。
気が付くと、何物かの手でこんないたずらがされていた。

szoknya 007

このカボチャ君。
夜になると、うっすらと明るい光をともしだす。
だんだんと夜が長く、寒さの厳しくなる時期に
こんな夜の守り神がいると、なんだか心がほっと暖まるようだ。

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トランシルヴァニアの秋は、あちらにもこちらにも。

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comments(8)|trackback(0)|トランシルヴァニア食文化|2008-09-22_23:16|page top

プルーン団子を作ろう

最近知り合いになった友人から、
「土曜日の夜に、プルーン団子を作りに来ない。」とお誘いが来た。

プルーン団子・・・
何週間か前のこと、ダンナが村で収穫した黄色いプルーンで作ってくれた事があった。
粉砂糖をいっぱいにかぶった丸いもの。
これを口に入れると、
中からブヨブヨとしたすっぱい果実が出てくる。
その酸っぱさといったら・・・

結局、息子も私も表面の皮の部分だけをつまみ、
中の黄色い実は捨てた。
なんだか物足りない夕食、という思いだけが残った。

そんな第一印象だったから、プルーン団子ときいて
私は思わず返事に窮した。
「酸っぱいプルーンじゃなかったら、いいけど・・・」
とだけ返事を返した。

そして土曜日の晩。
言われたとおりに、私たちはジャガイモだけを持ってきた。
なぜジャガイモかというと、小麦粉の代わりに生地に入れるからである。

ジャガイモを鍋にかけていると、ホストのチャバが聞いてきた。
「生地に何を入れるか知ってる?」
勿論、知らないと答えた。
日本食なら知らないと多少は恥ずかしいが、
こちらの料理なら知らなくても胸を張っていえるのが、外国人主婦の強みだ。

そんなときに、救世主が現れた。
バルニは任せとけといった感じで、ジャガイモをつぶしたものに卵、小麦粉、水、油を入れて練り始めた。

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その手つきといったら、まるでパン生地でも作るかのよう。
以前ダンナがやっていたのとは大違い。
何でも、おばあちゃん仕込みのようだ。

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そして十分に練った後は、生地を棒で伸ばす。

patak 006

均等な薄い生地ができたら、今度はプルーンを生地でくるむ。
これなら私たちも・・・と思って手伝う。

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一番手前のものが、息子作。

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プルーンには、色々な種類があるらしい。
前に私たちが食べたのは、丸くて黄色く酸っぱいもの。水っぽい。
市場で売っているものは、細長く紺に近い青色のもの。乾いた感じ。
ここにはもう1つ、色は同じで、形は巨峰のような丸いものもあった。やや水っぽい。

どれが一番適しているか・・と言えば、
あの細長くて乾いたものである。
その訳は、この後判明する。

形ができたら、お湯のお風呂にドボン。
上に浮かんできたら、出来上がり。
上からパン粉とお砂糖を炒ったものを振りかけて・・・出来上がり。

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待ちきれなくて、味見をする人も。

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私もひとつ食べてみた。
薄い皮を破って、熱々のプルーンが出てくる。
やっぱりブヨブヨ・・・というよりもドロッとした感じだ。
なぜ、プルーンが入るべきなのかよく分からない。
そのまま食べたほうが美味しいのに・・・
息子も同感のようで、やはり外の生地だけを食べていた。

私は持参のジャスミンティーを作ったのだが、
男性諸君はセーケイ地方の名物クミン酒がよいそうで、
わざわざお鍋にクミンを入れて作りはじめた。
「要る?」と聞かれたが結婚式の教訓があるので勿論お断りした。

全て出揃ったので、皆でテーブルを囲むことに。
真新しいテーブルクロスをしいて、お祝いの席のようだ。
そして、プルーン団子を食べ始める・・

ところが、この食べ物はお祝いの席には失敗だ。
あの大きな丸いものを口に入れると、赤紫の液体が飛び出した。
あの丸いプルーンのせいである。
お皿の中はもちろん、まっさらなテーブルクロスにも赤いものがにじむ。
まさに、テーブルの上の大惨事。

細長いプルーンの方が、中がしまっていて甘みがある。
そして、何より中が液体状にならないのが良い。

楽しい会話は尽きなかったが、このプルーン団子には閉口した。
今度は、中にプルーンでなくてチーズを入れよう。

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